株式会社パワーエックスが新たな法人向けEV充電プランを発表
株式会社パワーエックスは、2025年2月より法人向けの新しいEV充電プランを提供開始することを発表しました。このプランは、アストラゼネカ株式会社との協業によるもので、日本国内の急速EV充電インフラの不足や充電時間の長さといった問題を解決することを目的としています。
EV充電の課題
現代の企業において、EVを社用車として活用する波が高まっています。しかし、日本では急速充電スタンドの不足に加え、充電にかかる時間がガソリン車の給油に比べて長いため、効率的な営業活動が難しかったのが現実です。特に2021年からアストラゼネカが導入したEV営業車両では、以下のような課題が浮上していました。
- - 充電器の不足:空いている充電器を探す時間が無駄となる。
- - 長い充電時間:業務効率を落とす要因の一つ。
- - 利用制限:多くの充電ステーションが30分の利用制限があり、新たな充電が難しい。
- - 業務の非効率:充電中にオンラインミーティングを行うことが困難。
これらの課題を乗り越えるために、パワーエックスはアストラゼネカとの連携を強化し、新しい法人向けEV充電プラン「PowerX EV充電法人プラン」を開発しました。
法人プランの特徴
新しいプランの特徴は以下の通りです。
- - 会費は不要:法人プランは初期費用がかかりません。
- - 充電料金の従量課金制:利用に応じた料金体系、例えば、純再生可能エネルギー利用時に75円/kWhといった設定があります。
- - 利便性の向上:58か所の充電ステーションが利用可能で、今後も増加予定。このプランでは、予約が可能で、活用しやすい。
- - 業界初の予約枠:最大75分までの予約が可能で、充電中も業務を行う時間に活用できます。
- - 法人間の一括請求:経費精算の手間を削減し、充電が簡単に管理できます。
- - 脱炭素化支援:100%再生可能エネルギーからの充電が可能で、企業の環境負荷を軽減します。
両社の連携と今後の展望
パワーエックスとアストラゼネカは、EV普及のためのインフラ整備においても協力しています。アストラゼネカはMRのEV営業車両運用データをパワーエックスに提供し、パワーエックスは新たに10カ所の充電ステーションを設置する計画です。地域は静岡県や兵庫県を皮切りに、寒冷地など様々な地域への拡張を進める予定です。これにより、より便利で持続可能なEV環境を整備しようとしています。
パワーエックスの伊藤CEOは「企業の商用車の電動化を支援し、持続可能な社会づくりに貢献したい」と語り、アストラゼネカの堀井社長も「充電インフラの充実はEV普及の鍵」とその重要性を強調しました。
これから進化し続けるEV市場においてパワーエックスの法人プランは、企業にとっての新たな選択肢となることでしょう。