IWCシャフハウゼン、新たな宇宙時計を発表
IWCシャフハウゼンが、2026年4月14日にジュネーブで開催される「ウォッチズ&ワンダーズ」で新たなツールウォッチ「パイロット・ウォッチ・ベンチュラー・バーティカル・ドライブ」を発表しました。これは有人宇宙飛行に特化して設計された時計で、ゼロから開発された次世代のアイテムです。
この時計は、宇宙服や専用グローブを装着した状態でも操作可能な設計が特徴です。特許出願中の回転式ベゼルシステムを搭載し、リューズなしで全ての機能を制御できます。また、ケース側面にあるロッカースイッチで、メカニズムの巻き上げや、ホームタイムとミッションタイムの設定が容易に行えます。
「パイロット・ウォッチ・ベンチュラー・バーティカル・ドライブ」は、軽量なホワイト酸化ジルコニウム・セラミックと新素材セラタニウムで構成され、耐久性と温度変化への耐性を実現しています。さらに、IWCのパートナー企業Vast社による厳しいテストを経て、宇宙飛行認証を取得したことも大きな特長です。
IWCは、90年以上にわたり航空分野に特化したツールウォッチを作り続けており、最近ではInspiration4やPolaris Dawnの宇宙ミッションに参加するなど、宇宙の領域へも進出を果たしています。これまでの宇宙行く時計は、地球ベースの航空時計を改造したものに過ぎなかったのですが、「パイロット・ウォッチ・ベンチュラー・バーティカル・ドライブ」はその限界を超えるべく設計された初のIWCウォッチです。
IWCのCEOであるクリストフ・グランジェ・ヘア氏は、「私たちは白紙の状態から宇宙飛行士に必要な性能を定義し、『パイロット・ウォッチ・ベンチュラー・バーティカル・ドライブ』を開発しました」と述べています。デザイン面でも、未来的でダイナミック、かつミニマルなスタイルを採用し、アースと宇宙をつなぐビジョンを表現しています。
リューズレスの設計
この新しいツールウォッチは、通常の時計のリューズなしに機能を使用できる点が革新的です。宇宙飛行士が宇宙服を着用していても手袋のままでも操作が行えるよう、操作性が考慮された設計です。時計内部のハイブリッド巻き上げシステムにより、宇宙環境でも高い信頼性を維持します。
文字盤は、必要最小限のデザインでシンプルかつ視認性が高く、ミッション時間を24時間形式で表示します。宇宙船が90分で地球を一周するため、宇宙飛行士は24時間の間に多くの日の出や日の入りを経験するため、特に時間の管理が重要です。
高い堅牢性
IWCは、高性能の素材を使用して、ミッション中の過酷な環境に耐える堅牢性を確保しています。ホワイト酸化ジルコニウム・セラミック製のケースは、耐傷性や温度変化への抵抗性が非常に高く、さらにはVast社のテストを経て、商業宇宙環境に適した製品であることが確認されています。
VAST社との協力
Vast社が開発中のHaven-1宇宙ステーションは、この時計が宇宙飛行士にとってどれだけ重要かを証明するプロジェクトです。Vast社のCEO、マックス・ハオット氏は「IWCの卓越した技術と信頼性は、Haven-1の目的と一致しています」とコメントしています。このように、IWCの新しい時計は、未来の宇宙旅行における重要なアイテムとしての役割を期待されています。
IWCシャフハウゼンは、優れた時計製造技術とデザインで、今後の宇宙探査に寄与していくことでしょう。