サウナ事業で街を活性化！補助金活用法と成功事例

近年、サウナブームが拡大する中、自治体や事業者による街の活性化施策として、サウナ施設の建設が注目されています。特にインバウンド需要の回復を背景に、観光客誘致の新たなコンテンツとして期待が高まっています。

この状況を受け、NTT西日本QUINTBRIDGEにおいて、「補助金を利用したサウナ事業のはじめ方」をテーマにした勉強会が開催されました。本記事では、勉強会の内容や、成功事例として紹介されたSAUN9NE（サウナイン）についてご紹介します。

サウナ事業の現状と可能性

勉強会では、アフターコロナにおける街の活性化に向けた取り組みとして、サウナ事業が注目されている現状が解説されました。民泊事業と同様に、インバウンド需要の増加に伴い、サウナ施設への関心も高まっているとのことです。

特に「サードウェーブサウナ」と呼ばれる、従来のサウナとは異なる、よりリラックスできる新しいサウナ体験が人気を集めています。従来のサウナは、高温のサウナ室と水風呂を交互に繰り返すスタイルでしたが、サードウェーブサウナは、水風呂の後、ランニングハイのような心地よい「ととのい」状態を重視する点が特徴です。この新しいサウナ体験を求めるサウナーの増加が、市場拡大の大きな要因となっています。

事業再構築補助金を活用したサウナ事業

勉強会では、サウナ事業を始めるにあたり、事業再構築補助金の活用方法も解説されました。事業再構築補助金は、最大1億円を上限に、事業の再構築を支援する補助金です。サウナ施設の建設費用などに充てることができます。

講演者の久田一男氏は、全国で注目を集めるまちづくりやヴィレッジ設計を手掛ける9株式会社の代表です。久田氏は、コンテナを活用したトレーラーホテルや古民家の再生、別荘、グランピング施設の設計など、多様な事業を手掛けており、空き家・空きビル・遊休地の再生リノベーションにおいて、不動産開拓から事業運営サポートまでワンストップで行う業界随一のデザイナーとして知られています。

成功事例：SAUN9NE（サウナイン）

勉強会では、9株式会社が展開するSAUN9NE（サウナイン）が成功事例として紹介されました。SAUN9NEは、サードウェーブサウナブーム、インバウンド需要の増加、事業再構築補助金の活用という3つの要素を組み合わせ、高利回りのサウナ＆バケーションレンタル事業を展開しています。

大阪東心斎橋にオープンしたSAUN9NE大阪東心斎橋は、1泊平均5万円、稼働率90％以上という高い収益性を達成しています。補助金の活用により、利回り50％、投資資金を2年で回収することも可能なケースもあるとのことです。

SAUN9NEは、東京北参道にも施設をオープンしており、築50年の建物をリノベーションしたプライベートサウナとして人気を集めています。厳選された素材やデザイン、快適な設備が魅力です。