ICT化とラボコネ
2020-06-09 11:02:36
土木建設業界のICT化推進と新しい試験サービス「ラボコネ」
土木建設業界の新たな潮流
近年、インフラの品質管理において重要な変化が起きています。土木管理総合試験所は、長野県千曲市を拠点に、これまでの業務プロセスをデジタル化し、特に新型コロナウィルス感染症の影響を受けた2020年以降はICT化が加速しています。政府も推進する「i-Construction」などの脈絡の中に、「ラボコネ」という新たなWEB立会いサービスが位置づけられています。
ラボコネの登場
「ラボコネ」は、土木管理総合試験所が2017年に始めたサービスで、コロナ禍の影響で需要が急増。申込数は2020年2月に比べ、4月には170%増加したことが発表されました。このWEB立会いサービスは、試験現場と試験室をオンラインでつなぎ、リアルタイムで試験結果を確認できます。利用者は、専用タブレットを通じて試験センターと接続し、試験状況や結果を直接確認することができるため、遠方にいる発注者でも立会いが可能となります。
オンライン商談の導入
土木管理総合試験所は、商談でもオンラインシステムを導入しました。2020年5月1日からは、全提供サービスにおいてオンラインでの商談を実施できるようになり、顧客とのコミュニケーションの新たなスタイルを確立しました。これにより、移動の手間や感染リスクを軽減し、効率的な商談が可能になったのです。
ICTによる業界の変革
国土交通省が推奨するICT化の取り組みは、土木・建設業界の生産性向上の重要な要素であり、特にインフラメンテナンスにおいては、長期的な視点が求められます。人手不足という深刻な問題を抱えるこの業界において、ラボコネやオンライン商談の導入は効率化の一端を担うものと期待されています。今後、さらなるICT活用が進むことにより、業務のスピードや効率だけでなく、環境保護やリモートワークにも貢献していくでしょう。
土木テックの未来
「土木テック」とは、テクノロジーを活用し従来のマンパワーに依存していた業務の効率化を目指す考え方です。特に点検業務における効率化は、国の支援を受けながら進行しており、これにより50年後、さらには100年後のインフラをも守る取り組みが展開されています。土木管理総合試験所は、地質調査から環境調査までを一手に担い、今後も「土木テック」の推進に力を入れていく構えです。
会社概要
土木管理総合試験所は、インフラを構成するさまざまな項目において、試験・調査を提供する建設コンサルタント企業です。具体的には、土質試験や非破壊試験、環境調査など多岐にわたるサービスを展開しています。今後、業界が抱える課題をテクノロジーによって解決し、持続可能な社会の実現に寄与することが求められています。
まとめ
コロナ禍の影響によって加速した土木建設業界のICT化は、今後も続くと考えられます。土木管理総合試験所の取り組みは、その先駆けとなっており、業界に新しい風を吹き込んでいます。新たな試験方式や商談のスタイルが定着する中で、ますます効率的かつサステナブルなインフラ整備が期待されていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社土木管理総合試験所
- 住所
- 東京都台東区上野5-15-14ONEST上野御徒町ビル5F
- 電話番号
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03-5846-8385