日本学生経済ゼミナール関東部会大会での快挙
文京学院大学は、外国語学部の渡部吉昭教授が指導するゼミナール内の「Team Sky」が、2024年12月1日に開催された「第64回日本学生経済ゼミナール関東部会大会」において最優秀賞を受賞したことを発表しました。この受賞は、渡部ゼミが過去数年間で4度目の入賞を果たしたことを意味しており、8年ぶりとなる快挙でもあります。
渡部ゼミの挑戦
「日本学生経済ゼミナール関東部会大会」は、経済や経営を学ぶ学生たちが集まり、知識と見識を競う場です。この大会は、1960年以来、大学間の交流を促進することを目的に開催されています。今回の大会には、25の大学から123チームが参加し、厳しい予選を勝ち抜いた10チームのみが本選に進出しました。渡部ゼミの「Team Sky」はその中で、素晴らしいプレゼンテーションを披露しました。
彼らの発表テーマは「ステルスマーケティング(ステマ)」でした。具体的には、インフルエンサーによる隠れた広告手法の危険性に焦点を当て、自分たちの周りで見られる具体的な事例に基づいてその問題点を掘り下げました。特に、若者だけでなくミドル・シニア世代まで影響を及ぼすステマの実態に、学生たちは真剣に向き合いました。
発表内容の詳細
「Team Sky」は、消費者の75%がステマの存在を知らないこと、73%が被害に遭っているという調査結果を報告しました。これは、彼らが街頭調査やセミナーを通じて収集したデータに基づいています。また、広告発信者はステマを認識しつつも、具体的な対策が取られていない現状にも言及しました。
さらに、法規制の観点でも、広告会社とインフルエンサーが景表法の対象外であるため、規制が十分でないことを指摘しました。これらの点を整理した上で、具体的な改善策として、若者向けとミドル・シニア向けのセミナー開催や、専門家の監修による「ステマ指数」などの指標の提案を行いました。
受賞学生の思い
チームリーダーの春原響さんは、発表に向けて数多くの方々の協力を得て、チームの努力が結実したことに感謝の意を表しました。また、10か月にわたる準備の中で学んだことは、今後の活動にも役立つと語りました。
渡部ゼミの取り組みは、消費者意識の改革を促進するだけでなく、より安全な広告環境を築くための一歩とも言えます。この受賞を機に、さらなる社会貢献を続けていくことでしょう。