愛知県から全国へ！発達特性をもつ子ども支援の新たな取り組み

2025年、愛知県から新たな支援の取り組みが始まる

愛知県あま市に本社を置く株式会社ラウレアは、2025年7月1日より「児童発達支援・放課後等デイサービス」のフランチャイズ事業を開始します。この新たな試みは、特に発達特性を持ち、支援が必要な子どもたちに焦点を当てており、全国各地にその支援の輪を広げることを目指しています。

発達特性をもつ子どもたちの現状

文部科学省の調査によると、日本国内の小中学生の中で約8.8％、つまり11人に1人が発達や行動面で何らかの特性を持っており、それに対する支援が必要です。この状況を受け、支援体制を整えることは急務ですが、現状はいくつかの課題を抱えています。

主な課題

1. 公的支援へのアクセスが難しい \- グレーゾーンにいる児童が公的支援を受けることができず、家庭での負担が増しています。
2. 専門的な運営の必要性 \- 改定された制度に対応できるよう、質の高い放課後等デイサービスの運営が求められています。
3. 福祉人材の不足 \- 支援を行うための専門知識を持った人材が慢性的に不足しており、質の確保が難しい状況です。

これらの課題に対処するため、ラウレアは未経験でも参入できるフランチャイズモデルを構築しました。自社の10施設で培った運営ノウハウを活かし、全国47都道府県に1拠点ずつの開設を目指しています。

なぜ福祉の現場へ？

ラウレアの代表、渡邊雄己氏は、福祉業界への異業種転職者であり、約15年間教育の現場に携わってきました。彼自身も特性を持つ子どもがいる家庭の背景を知っており、「このような支援の場があったなら」と思ったことが事業の原点にあります。

「なぜ彼らは苦しんでいるのか？」と問いかけ続けた渡邊氏は、子ども時代の支援が欠如していることが大人になってからの困難を引き起こすと認識し、福祉の世界に飛び込みました。そして、現場で直面するさまざまな困難に対処しながら、グループ内に10施設を運営しています。

ラウレアの支援の特長

ラウレアは「顔の見える温かな支援」を基本理念としており、専門家監修の療育プログラムと地域ごとの特性に応じたメニューを組み合わせています。具体的には、児童発達や運動発達に関する専門知識を基にしたプログラムを提供し、子どもたち一人ひとりに寄り添った支援を行います。これにより、FC事業でも同様の質を保つことができる体制を築いています。