デコ活の新戦略
2025-07-14 11:29:00

再生可能エネルギーの新たな潮流「デコ活」の次なる一手

再生可能エネルギーの新たな潮流「デコ活」の次なる一手



再生可能エネルギーの普及は、環境問題解決の大きな鍵となっています。特に、環境省が推進する「デコ活」は、脱炭素社会の実現を目指す国民運動で、生活の中に持続可能なエネルギーの利用を取り入れようとする試みです。このデコ活の一環として、株式会社Looop(ループ)が「令和7年度昼の再エネ余剰電力需要創出モデル実証」の業務を受託しました。

Looopのビジョン



Looopは、「エネルギーフリー社会の実現」を掲げ、再生可能エネルギーの導入拡大に注力してきた企業です。代表取締役社長の中村創一郎氏は、再生可能エネルギーの利用を加速するためには、ただ単に発電量を増やすだけではなく、蓄電技術や需要管理(DR)が必要だと考えており、今回の環境省の取り組みに賛同しています。

この実証では、Looopでんきが提供する「スマートタイムONE」という市場連動型料金プランが使用されます。特徴は、電気料金が30分毎に変動し、特に昼間で太陽光発電が余っている時間に利用することで、電気代を抑えつつ再生可能エネルギーを有効活用できる点です。この取り組みは、電力需給のバランスを保ち、出力制御を減少させる効果も期待されています。

実証実験の内容



実証実験は二つの大きな部分から成ります。まず一つ目は、Looopでんきアプリを使用した行動変容型DRの実証です。アプリを通じて、ユーザーに特性に応じた電力利用の提案とインセンティブが提供され、昼間の電気利用を促進します。これにより、電気代削減効果を測定し、ユーザーの行動変容を検証します。

次に、電気自動車(EV)やヒートポンプ式給湯器(エコキュート)の市場連動制御の実証も行います。Looopでんきのユーザーが所有するEVやエコキュートを、電力市場価格の安い時間帯で自動的に充電・沸き上げさせる仕組みです。この取り組みは日本国内では初めての試みとして注目されています。

取り組みの背景



日本の再生可能エネルギーは、カーボンニュートラルの実現に向けて活用されなければなりません。特に、晴れた昼間の時間帯には電力供給が需要を上回るため、発電を一時的に止めることが必要になることが課題です。この「出力制御」と呼ばれる問題を解消するためには、昼間の電力需要を創出することが重要です。環境省は、この実証から得られる結果をもとに、より多くの国民に昼間の電力利用を促進していきます。

未来への展望



Looopの取り組みは、再生可能エネルギーの普及にとっての新たな道を切り拓くものです。利用者の電気代の削減だけでなく、持続可能な社会の実現にも寄与しています。そのため、利用者にとっても、地球にとっても利益のある電気の使い方を推進する姿勢が強調されています。

環境省のデコ活応援隊長である清水延彦氏も、再生可能エネルギーによる電力依存を進めることで豊かなライフスタイルを実現できるとの見解を示しています。この実証により、再生可能エネルギーの更なる普及が期待され、2050年のネットゼロに向けた重要な一歩となるでしょう。

以上のように、Looopの取り組みは、温暖化対策やエネルギー問題解決に向けて一石を投じるもので、今後の動向にも注目です。


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会社情報

会社名
株式会社Looop
住所
東京都台東区上野3丁目24番6号上野フロンティアタワー
電話番号
03-4577-9001

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