田辺大根とパン
2025-02-13 14:28:05

伝統野菜「田辺大根」の魅力をパンで発信した学生たちの挑戦

「田辺大根」とは



「田辺大根」は大阪の伝統野菜で、特にその独特な形状が特徴です。ずんぐりしており、ハムのような形をしていて、表面は白く、その上にたくさんの立派な葉を持ちます。この大根は生で食べると辛みがあり、煮ると甘さが引き立ち、さまざまな料理に使われるなど、多才な食材として知られています。

消えゆく伝統野菜、そしてその復活



実は、田辺大根は戦後、市場から姿を消してしまった歴史を持っています。これは都市化や鉄道の発達によって、他府県の安価な大根が流通し始めたためです。さらに、市場に出る大根は、特定のサイズや形を求められる中で、収穫された田辺大根は形が不揃いで商業的には不利でした。しかし、2000年に保存されていた種子が発見され、復活への道が開けました。この会の活動により地域での栽培が進められ、今では「なにわの伝統野菜」として広く知られるようになっています。

学生たちの挑戦



このたび、大阪城南女子短期大学の学生たちは、田辺大根を使った新しい商品開発に取り組みました。近畿日本鉄道の地域活性化支援を受け、学生たちはパンを通じて、より多くの人に伝統野菜を知ってもらおうとしています。彼らは、ただ商品を考えるだけではなく、職人と共に試作を繰り返し、実際に手を動かしながら商品開発を進めました。その過程で、食材を無駄にしない観点からも、廃棄されることが多い大根の葉を活用しようとするアイデアも生まれました。

商品名と詳細情報



このプロジェクトから生まれた商品の名前は『はっぱのフォカッチャ』です。販売期間は2025年2月22日から27日の6日間で、価格はテイクアウトで330円(税込)です。販売店は、チャオプレッソ&クックハウスあべの橋駅東口店と西口店の2か所です。このフォカッチャは、田辺大根の葉をごま油で炒め、食感と味を引き立てるチーズと共に焼き上げた惣菜パンです。葉の香ばしさや食感を楽しむことができ、お昼ごはんや軽食にもぴったりです。

地域とともに発信する田辺大根



また、大阪城南女子短期大学の学生たちは、田辺大根の新たな魅力を探るため、クラウドファンディングを活用し、地域の人々にもっと知ってもらうための取り組みも行っています。卒業生が考案したオリジナルレシピを利用した商品なども用意されており、田辺大根のその可能性を広げています。実際に学生たちは、種まきや収穫に参加しながら、農家と交流を深め、地域と連携した活動を続けています。

このプロジェクトは、単に伝統野菜を次世代に伝えるだけにとどまらず、現代の食生活における廃棄問題にも目を向けた取り組みとなっています。田辺大根を用いた新たな商品を通じて、持続可能な未来を見据えた地域活性化を目指す学生たちの活動に、ぜひ注目してみてください。


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会社情報

会社名
株式会社ダイヤ
住所
大阪府大阪市生野区新今里2-13-8
電話番号
06-6751-6635

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