美術館運営シンポジウム
2025-01-17 14:24:18

美術館の持続可能な運営モデルに迫るシンポジウム開催

美術館の持続可能な運営モデルに迫るシンポジウム



今回、国立アートリサーチセンター(NCAR)が主催するシンポジウム「美術館の持続可能な運営モデルとは?〜寄附・寄贈の可能性」が2025年3月7日に東京都千代田区の日経カンファレンスルームで開催されます。テーマは、近年の美術館運営が直面しているさまざまな課題に対し、寄附や寄贈といった新たな支援の形を模索することです。

NCARは「アートをつなげる、深める、拡げる」をミッションに掲げ、美術館の持続的な発展を支援してきました。参加者は美術館の運営者、企業の代表、個人コレクター、会計士など、多様な業種の方々が集まり、情報や意見を交換します。

美術館運営の現状と其の課題



美術館は国立、公立、そして私立など異なる形態があり、各々の運営には財政的支援が欠かせません。日本では、特に国立や公立の美術館は、運営費が自治体の予算や国からの交付金に多くを依存しています。しかし、これだけでは持続可能な運営を確立することは難しく、入場料収入だけで美術館を運営することは現実的ではありません。

このシンポジウムでは、まずイントロダクションとして美術館運営の現状や、企業、個人からの支援の可能性について議論されます。特に、昨今のCOVID-19の影響で、多くの美術館が臨時閉館を余儀なくされたこともあり、その運営面での新たな課題が顕在化してきました。

民間支援の多様な形



過去数十年の間に、アートへの民間からの協賛が増加してきました。90年代に注目された企業のメセナ活動に加えて、最近ではクラウドファンディングを通じた個人の協賛も広がりを見せています。シンポジウムでは、その具体的な事例についても触れ、今後の可能性について議論します。

セッションでは、様々な専門家が登壇し、美術館を支えるための新たなアプローチや、個人からの作品の寄贈についても考察されます。特に、アメリカの美術館では寄贈がコレクション形成の重要な要素となっており、日本でも同様の動きが徐々に見られるようになっています。こうした事例を通じて、美術館におけるアートコレクションの新しい取り組みが議論にあがるでしょう。

参加方法や詳細について



シンポジウムは参加費無料ですが、事前の申し込みが必要です。定員は200名で、先着順となります。申し込みは公式ウェブサイトから可能で、締切は2025年2月21日です。参加対象者は美術館運営に関心のある一般の方々も含まれ、多様な意見がぶつかり合う場となることが期待されています。

このシンポジウムを通じて、日本の美術館が持続可能な運営モデルを確立し、さらなる発展を目指すための議論が活発化することを期待しています。さまざまなバックグラウンドを持つ参加者들이集まるこの機会に新たな視点が生まれることでしょう。


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会社情報

会社名
独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター
住所
東京都千代田区九段北1-13-12北の丸スクエア2階
電話番号
03-4570-2273

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