ARAV株式会社が発表した油圧ショベル自動積込ソリューション「RX」とは
建設業界は現在、多くの課題に直面しています。特に、熟練した技術を持つベテランが引退し、新しい人材の確保が難しくなっています。このような状況の中で、ARAV株式会社は油圧ショベルを自動で積込みできるソリューション「RX」を発表しました。ティザームービーも公開され、実際の利用イメージを視覚的に体験できるようになっています。
ソリューションの背景
最近の建設現場では、技能者の不足が深刻な問題となっており、それにより生産性が落ちています。特に中小規模の建設会社からは、機械を活用して生産性を改善したいとの強いニーズが寄せられていました。ARAVはこれに応え、油圧ショベルによる自動化を目指す「RX」を開発したのです。
油圧ショベル自動積込ソリューション「RX」の特徴
新たに開発された「RX」は、キャタピラー社のCAT320に対応しており、これにより大幅なコスト削減が可能です。その基本となるのは、ARAVの後付け可能な遠隔操作装置「Model E」です。この機器は以下の特長を持っています。
- - LiDARによる自動認識: 掘削対象をLiDARで自動認識し、オペレーターが指定した範囲を効率的に掘削して排土します。
- - 一つのボタンで無人化: 作業開始時にボタン一つで無人化稼働が可能。作業者の立ち入りを最小限に抑えます。
- - 容易な切り替え: 有人と無人の切り替えが簡単で、従来の建設機械にも後付けが可能です。
- - 省人化の実現: 単独のオペレーターが複数台の油圧ショベルを同時に管理できることで、作業の効率化と省人化が実現します。
ティザームービー公開先
ARAVは公式YouTubeチャンネルで「RX」のティザームービーを公開しています。このムービーを通じて、新しいソリューションの実際の活用シーンを確認することができます。リンクはこちら:
ARAV公式YouTube
今後の展開
ARAVは「RX」の機能をさらに進化させ、より複雑な作業にも対応できるよう拡張を計画しています。また、他の建機メーカーへの対応も進めていく予定です。さらに、2025年6月にはCSPI 2025で実際の機器を展示することも決定しています。
ARAV株式会社の概要
ARAV株式会社は、遠隔操作技術と自動運転ソリューションを提供し、建設現場の安全性と作業環境の改善を目指しています。株式会社設立は2020年4月で、東京都文京区に本社を構え、現在も新しい技術の開発に力を入れています。代表は白久レイエス樹氏で、公式ウェブサイトは
こちらです。
お問い合わせについて
本件に関する詳細は、ARAV株式会社の公式ウェブサイトを通じてお問い合わせいただけます。