電通グループは、フランス・カンヌで開かれた「カンヌライオンズ2026」において、大手UGC(ユーザー生成コンテンツ)クリエイターであるRobloxを招き、「Igniting with Creators(クリエイターとともに切り拓く新たな可能性)」をテーマにしたセッションを開催しました。
このセッションでは、テクノロジーやエンターテインメント、次世代クリエイターの融合がもたらす新たなコンテンツ制作の可能性が議論されました。参加者たちは、企業とクリエイターの関係性をどのように進化させていくかについて、さらに深い見解を共有しました。セッションに登壇したのは、モデレーターを務めた山本葵氏(株式会社電通グループグローバルビジネス開発オフィス)と、スピーカーのDominik Hadlow氏(DOMZ Founder)、Lisa Willett氏(Roblox Senior Director Global Strategic Partnerships)、Sigmund Bjørnhaug氏(GeekOut Studio Executive Director)です。
セッションの初めに、dentsuから「House of Creators」というクリエイター共創基盤の取り組みが紹介されました。AIの進化によりコンテンツ制作が飛躍的に拡大する中、コミュニティとの信頼関係がこれまで以上に重要になっています。参加者は、UGCクリエイターとの共創がもたらす新たなコンテンツの可能性や、クリエイターの創造性がコミュニティのエンゲージメントをどう深めるかについて論じました。
Sigmund Bjørnhaug氏は、GeekOut Studioが手掛けるロブロックスの人気イベント「Egg Hunt」を取り上げ、コミュニティによる継続的な熱意とエンゲージメントがいかに成功につながっているかを説明しました。同イベントは2008年に開始され、昨年はコミュニティ主導のクラウドファンディングによって目標金額を48時間以内に達成し、2026年夏の再開催を目指しています。この成功例は、クリエイターが主導するビジネスモデルの可能性を示すものです。
また、Lisa Willett氏は、企業と人気クリエイター、ゲーム体験を結ぶ「Roblox Brand Link」プログラムについて詳しく説明し、具体的なブランドやIPとのコラボレーション事例を披露しました。このプラットフォームは、ブランド、IP、クリエイターをつなぐ協業の機会を提供しており、コミュニティにとって価値ある形で情報を届ける重要性を強調しました。
さらに、Dominik Hadlow氏は、企業がクリエイターとのコミュニケーションをいかに効果的に行うかについて、自身の経験を交えて議論しました。次世代クリエイターとの共創は新たな価値を生む可能性があり、そのためにはより効果的な関係を築くことが重要であると指摘しました。
このセッションでの議論は、クリエイターが価値創造において重要なパートナーであることを再認識させ、彼らの創造性を最大限に引き出すための関係構築の重要性を浮き彫りにしました。dentsuは、次世代クリエイターらとの共創を通じて、新たなコンテンツビジネスとその価値創出の可能性を拡大し続ける意向を示しています。
dentsuは今後も、グローバルな成長に貢献するべく、次世代のクリエイターや多様なパートナーとの活動を積極的に進めていくでしょう。こうした取り組みは、今後のクリエイティブ業界に大きな影響を与えることが期待されます。
【参考情報】
1.
House of Creatorsについて
2.
Robloxのビジョンと詳細情報