広島発の「贈る家具プロジェクト」が地域を支える新たな挑戦

広島から始まる温もりのある挑戦

広島県に本拠を置くマルニ木工は、1928年の創業以来、木製家具の製造に精を尽くしてきました。企業の理念に基づき、木の温もりを感じられるような製品作りを徹底していますが、デザインや品質を追求する中で、通常の販売ルートでは処分されがちな在庫が発生しています。廃番や微細な傷によって、買い手がつかない家具が多く、これにより資源が無駄になることが問題視されていました。

そこで、マルニ木工は新たな取り組みとして、廃棄されるはずだった家具を再整備し、地域の必要な施設に寄贈するプロジェクト「贈る家具プロジェクト」を発表しました。これは、単に家具を提供するだけではなく、資源循環や環境負荷の軽減といった観点からも多くの意味があります。地域貢献を目指しているこのプロジェクトは、広島の人々とつながりを持ちながら、地域を支える温かい活動へと発展させていくことを目指しています。

プロジェクトの背景

マルニ木工は、家具の大切さを理解している企業です。日常生活に密接に関わる家具は、心地よさや機能性だけではなく、地域の人々の暮らしを豊かにする大切な要素です。しかし、在庫として残ってしまう家具が一部あることは残念な現実であり、これを何とかしたいと考えていました。そこで、長年愛用されてきた家具を再利用し、必要な場所に届けることで、地域の人々に笑顔を増やそうという意図からこのプロジェクトは誕生しました。

具体的な取り組み内容

「贈る家具プロジェクト」の具体的な内容としては、寄贈される家具はすべて、修繕や清掃が施された状態で提供されます。椅子やテーブル、ソファなどが対象となり、特に学校や図書館、福祉施設、病院など、地域の交流拠点ともなる施設への寄贈を考えています。支援者からの目標金額は100万円で、クラウドファンディングは11月22日まで募集中です。これにより、より多くの家具が地域に行き渡ることが期待されています。