サイボウズとOBCの連携による新機能
2024年10月17日、サイボウズ株式会社と株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC)が共同で開発した「kintone」と「奉行クラウド」の連携機能が新たに提供されることが発表されました。この新機能の導入により、業務に課題を抱える企業に対して、柔軟性と即時性を兼ね備えたITソリューションを提供し、業務の最適化が実現可能になります。
キントーンの強み
「kintone」は、ノーコード・ローコードツールとして多くの企業に採用されています。特に東証プライムに上場する企業の3社に1社が利用する実績を持ち、36,000社以上が導入しています。利用者はITの専門知識がなくても、自社の業務に応じたアプリを簡単に開発でき、日々の業務の変化に即した改良も迅速に行えます。
奉行クラウドの特長
一方、「奉行クラウド」は、累計80万社の導入実績を誇る基幹システムです。このシステムは幅広い業務に対応し、基本業務を変更することなく運用できる網羅的な機能を提供します。そのため、企業は計画的な業務運営が可能となるのです。
連携による業務改善
今回の連携では、「kintone」と「奉行クラウド」の強みを同時に活かし、企業の基幹業務において、「Fit to Standard」を実現します。このアプローチにより、基幹業務についてはERPで管理し、前段階のデータ処理や申請業務などをkintoneで行えるようになります。これにより、分散データの集計や申請プロセスの効率化が図れ、業務の流れがスムーズになります。
業務のデジタル化
近年、多くの企業がインボイス制度や電子帳簿保存法に準拠するため、基幹システムの対応に迫られています。そのため、kintoneは基幹システム周辺業務の効率化に利用されていたものの、機能的連携まで至らないケースも多く見受けられました。しかし、今回の連携機能の提供により、kintoneと基幹システム間のシームレスな連携を実現し、デジタル化の流れを加速させます。
今後の展望
両社は今後約3,000社のOBCパートナーと450社のサイボウズパートナーとともに、「Fit to Standard」を実現するための取り組みを強化していきます。その一環として、2024年11月18日にはオンラインで共催セミナーを開催予定です。このセミナーでは、奉行クラウドとkintoneを併用することで得られる新たなクラウドERP導入のメリットについて、実際のデモンストレーションも交えて紹介します。
詳細や参加申し込みについては、OBCの公式サイトをチェックしてください。企業のデジタルトランスフォーメーションを支援するこの新たな取り組みが、今後のビジネスシーンにどれほどの影響を与えるのか、非常に楽しみです。