長崎地域創生に向けた産学官連携授業、第3回目を開催
長崎県の地域創生をテーマにした産学官連携授業が、長崎大学の情報データ科学部で開かれました。これは、長崎大学とCCCマーケティング総合研究所、長崎市、株式会社エヌタス、一般社団法人長崎国際観光コンベンション協会の協力によるもので、昨年に続いて、今年で3回目となります。
授業の概要
この授業は、特にデータを駆使した問題解決を促進することを目的としており、学生たちは「社会・観光情報学」という授業を通じて、長崎に関するいくつかの課題に取り組みます。今年度のテーマは「Z世代を中心に長崎市に多くの人が集まるイベント企画」で、参加した77名の学生がグループで取り組みました。
成果発表とフィードバック
1月に予定されている企画プレゼンテーションでは、学生たちが独創的な14のイベント企画を発表します。これらは長崎の地域創生を視野に入れ、参加者からのフィードバックもとり入れ、長崎市の課題解決に向けた具体的な提案となります。参加者にはCCCマーケティング総研や長崎市、エヌタス、DMO NAGASAKIの担当者も含まれており、実践的な議論が交わされます。
優秀な企画の内容
授業においては、特に優れた企画が表彰されることも特徴です。ここでは、優勝チームの発表内容をいくつかご紹介します。
K-POP FES in Nagasaki(チーム森下)
長崎のZ世代を対象に、K-POPフェスティバルの開催を提案しました。分析により、長崎の若者が音楽に対して高い関心を持っていることを踏まえ、日本国内でのK-POP人気のデータも活用。バス利用者数を考慮し、開催時期を設定するなど、実現可能なプランに仕上げました。
年越しカウントダウンイベント(チームもうええでSHOW)
長崎市民の「夜型志向」を反映した、ユニークなカウントダウンイベントの提案もありました。独自の調査を基にした提案は、地域の文化に根ざした内容となっており、市民の参加を促すためのイベント構成や収支計画も考慮されています。
長崎大運動会(チーム平和ロマン)
社会的孤立や運動不足をテーマにした「長崎大運動会」を企画。老若男女が参加しやすい内容で、コミュニケーションを促進する要素も盛り込まれています。プレゼン資料には視覚的にインパクトのある工夫があり、提出された企画の質が高いことが評価されています。
最後に
長崎の地域創生に向けた産学官連携授業は、学生にとっての貴重な学びの場となっており、今後の地域活性化に大きな影響を与えることが期待されています。これらの成果をもとに、長崎大学や提携機関は今後の活動をさらに充実させる方向で進めていく方針です。地域の未来を考えるこの取り組みは、今後とも注目を集めることでしょう。