「霧のなかの少女」再販
2023-07-10 14:00:05
花村えい子の名作「霧のなかの少女」が再販決定!新たな魅力を発信
「霧のなかの少女」が再販決定
著名な漫画家花村えい子の代表作、「霧のなかの少女」がついに再販されることが発表されました。本作は、豊かな家庭で育った奈津子が、霧の中で出会った不思議な少女との出会いを通じて、家族の秘密に迫る感動的なストーリーです。この物語は、1975年にドラマ化され、多くの視聴者の心をつかみました。
あらすじ
奈津子は幸せな幼少期を送り、大企業に勤める父親の元で何不自由ない日々を過ごしていました。しかし、北海道旅行中に霧の中で出会った少女との出会いが、彼女の運命を大きく変えていくことになります。この出会いは、彼女に知られざる家族の過去を明らかにする鍵となり、奈津子は心の葛藤や成長に直面することになるのです。
母親の背負った悲劇や、成長に伴う様々な感情を通して、奈津子がどのように自身のアイデンティティを見出していくのかが描かれています。それまで知らなかった現実を悟り、早熟な成長を余儀なくされる彼女の姿が、多くの読者の共感を呼び起こすでしょう。
完全復刻版の詳細
この度発売される完全復刻版「霧のなかの少女」は、定価3,080円(税込)で、ISBN9784778030391の情報を持つA5判、400ページのボリュームでお届けします。発行は小学館クリエイティブ、販売は小学館が行います。この貴重な作品を手にするチャンスをお見逃しなく。
ドラマ化の歴史
本作は、当時の少女漫画の常識を覆す形で、1975年にTBSで「家庭の秘密」というタイトルでドラマ化されました。この時期、少女漫画は子供向けのものとされており、大人向けのドラマ化には懐疑的な声もありました。しかし、秋吉久美子さんや池上季実子さんが主演し、松任谷由実の「あの日にかえりたい」が主題歌に起用されたことで、大ヒットを記録しました。
このドラマは少女漫画を実写化する先駆けとなり、後の多くの作品の実写化に影響を与えました。ドラマの成功を受けて、小説版「家庭の秘密」や新たなコミック版『白い慕情』も出版され、作品の幅が広がったことは特筆に値します。
フランスでの翻訳版発売
また、国際的な反響を受けて、フランスの出版社AKATAから「霧のなかの少女」の翻訳版も発売されることが決定しました。フランス語版のタイトルは「Autant en emporte la brume」となり、2023年秋には刊行される予定です。
さらに、翻訳版の出版を記念して、パリのルーブル美術館地下のカルーセル・ド・ルーブルで原画展が開催される予定です。原画の色彩や線のタッチを忠実に再現した高品質のジクレー版画が展示・販売され、作品の魅力が新たな形で伝えられます。
花村えい子の足跡
花村えい子氏は1929年に埼玉県で生まれました。彼女は1959年にデビューし、多くの少女漫画誌に連載を持ちました。彼女の作品は国内外で高い評価を受け、特に「霧のなかの少女」は多くの読者に愛され続けています。2020年に亡くなるまでの間、彼女は日本漫画界のレジェンドとしてその地位を確立しました。
ほんの少しの成長過程や家族の秘密を描き出す本作は、時代を超えて多くの人々に感動を呼び起こし、再販により新たなファンを獲得することでしょう。ぜひこの機会に、「霧のなかの少女」の世界に触れてみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
-
株式会社アトリエえい子
- 住所
- 東京都渋谷区代々木1-25-5BIZ SMART代々木
- 電話番号
-
03-5738-7522