新硬質材料受賞
2024-01-17 16:39:52
冨士ダイス株式会社の高熱膨張ガラス成形材料が新製品賞受賞
冨士ダイス株式会社が受賞した新製品「フジロイTR05」
冨士ダイス株式会社は、2023年に開催された「第66回十大新製品賞」で「モノづくり賞」を受賞したことを発表しました。受賞の理由となったのは、高熱膨張ガラスを成形するための新しい硬質材料「フジロイTR05」です。この材料は自動車の自動運転用センサーや監視カメラに使用される赤外線透過ガラスレンズの安定的な量産を可能にした点が高く評価されました。
高熱膨張ガラス成形用新硬質材料「フジロイTR05」の優れた特性
日刊工業新聞社が主催する十大新製品賞は、その年に開発され実用化された製品の中から優れた技術や新しさを持ったものを選出するもので、冨士ダイスの「フジロイTR05」は、従来の材料に対する課題を克服する革新的な技術として注目されています。一般的に、ガラス材料は熱膨張係数が大きく、従来の金型材料ではプレス成形時に寸法変化が生じやすく、その結果として割れやすいという問題がありました。これに対し、「フジロイTR05」は熱による寸法変化量を従来の約2倍に引き上げており、これが安定した成形を実現する鍵となっています。
受賞に至る技術的な進歩
さらに、「フジロイTR05」の開発は「2023年度日本機械工具工業会賞」においても公認され、「技術功績大賞」を受賞しました。これは日本機械工具工業会から最も高く評価される賞であり、この新材料の技術的な革新性と実用性が広く認められたことを示しています。新材料が提供する利点は多岐にわたり、そのひとつに比重が従来の超硬合金の約半分であるため、軽量化にも寄与しています。これにより製品の取り扱いの楽さやコスト削減にも貢献しています。
産業界への影響と未来への展望
冨士ダイス株式会社は、今回の受賞を契機にさらなる技術開発に力を入れ、独自の「粉末冶金技術」と「超精密加工技術」を基盤にした製品を通じて、社会に広く貢献していく方針です。同社は74年の歴史を持ち、国内外での生産拠点を展開し、確固たる地位を築いています。顧客のニーズに応じた一貫した生産体制を持ち、3,000社を超える取引先に対応していることからも、その信頼性が伺えます。
詳細の確認と今後の動向
新材料「フジロイTR05」の詳細については、冨士ダイス株式会社の公式ホームページを訪れることで、さらなる情報収集が可能です。未来に向けて、新たな技術革新を進めていく同社の動向に注目が集まっています。【詳細はこちら】(https://www.fujidie.co.jp/products/new_product_tecjnique/tabid/335/Default.aspx)。
会社情報
- 会社名
-
冨士ダイス株式会社
- 住所
- 東京都大田区下丸子2-17-10
- 電話番号
-
03-3759-7181