資生堂ビルのウィンドウアートが世界的デザイン賞を受賞!
東京の銀座に位置する資生堂ビルで展示されているウィンドウアート「在る美」が、名誉ある「Red Dot Design Award 2024」のグランプリを受賞しました。この作品は、資生堂クリエイティブ株式会社と株式会社博展によって設計され、日本の伝統と現代的なデザインが融合した美しさを表現しています。
受賞の背景と評価
「Red Dot Design Award」は、世界三大デザイン賞の一つで、iF DESIGN AWARDやInternational Design Excellence Awards(IDEA)と並ぶ権威ある賞です。「在る美」は、日本の職人技の精巧さと、工芸品に込められた美しさを象徴しており、正確な幾何学的フォルムと高度なハンドメイド技術が特別な体験を生み出していることが高く評価されています。この作品はBrands & Communication Design部門で選ばれた6作品の中からグランプリを獲得しました。
また、本作品は「FRAME AWARDS 2024」のWindow Display部門において最高賞「Window Display of the Year」も受けています。
「在る美」のコンセプト
東京銀座資生堂ビルのウィンドウディスプレイは、2023年10月から12月までの期間中、伝統工芸の持つ日本古来の美意識をテーマとしており、京都の職人と共に製作したツリーとリースが展示されています。
このディスプレイの中心に位置するモチーフは「和傘」であり、使用者だけが目にすることの出来る「竹骨と飾り糸」に焦点を当てています。これらをあえて外側に見せることで、資生堂の探求と美の新たな定義を表現しています。
審査コメント
「Red Dot Design Award」の審査員は、このウィンドウアートについて「伝統的な日本の職人技を現代的なデザインで融合させている」と評価。和傘の構造を表現したこの展示は、工芸の内なる美とその個性を象徴するものであり、精緻な手仕事と共に展開される動的なインスタレーションになっています。これにより、リテールアートの新しい境地を切り開いていることが評価されています。
プロジェクトメンバー及びコメント
このプロジェクトに関与した博展のメンバーは、京都の和傘職人と協力して美しいクリスマスツリーとリースを制作しました。デザイナーの伊藤愛希氏はこの作品が日本の伝統工芸の美しさを多くの人々に伝えられたことに感謝し、制作に関わった皆さんに謝意を示しました。
受賞歴と今後の展望
「在る美」は、今回のRed Dot Design Awardの他にも、NY ADC賞でのブロンズ、また日本空間デザイン賞2024からはグランプリや金賞、さらにはディスプレイ産業賞でも優秀賞を受賞するなど、多くの栄誉を受けています。
このように、東京銀座資生堂ビルのウィンドウアートは、日本の美意識と現代デザインの素晴らしい融合を見せており、今後の活動にも大きな期待が寄せられています。
受賞アワード一覧
- - Red Dot Design Award 2024: グランプリ、Spatial Communication「Best of the Best 2024」
- - FRAME AWARD 2024: なかでもWindow Display of the Year(RETAIL‐Window Display)
- - 日本空間デザイン賞2024: KUKAN OF THE YEAR/日本経済新聞社賞
- - 第103回 NY ADC賞: ブロンズ
- - 第43回 ディスプレイ産業賞: ディスプレイ産業優秀賞(経済産業省大臣官房商務・サービス審議官賞)