熊本の新たな希望、若者支援モデル事業が始動!
株式会社Lintukotoが、全国で4団体のみに採択された「休眠預金活用事業」に選定されたことが発表されました。このプロジェクトは、高校生を対象にした支援モデルの確立を目指しています。
休眠預金活用事業の意義とは?
この事業は、10年以上動きのない預金を活用し、地域の社会的課題を解決するための国の取り組みです。国が指定する資金分配団体が事業を選定し、その成果として地域全体に波及効果をもたらすことが期待されています。
熊本県における高校生支援の必要性
熊本県では最近、高校生の不登校率が過去最も高く、2024年度には871人に達すると予測されています。また、卒業後に進学や就職を考えない生徒が40%を超えるという深刻な状況にあります。特に共働きやひとり親家庭の中では、個別の支援が難しい実情があります。これに対処するため、地域全体での連携が求められています。
Lintukotoの取り組み
Lintukotoは、これらの課題に立ち向かうため、「ユースセンター トリノスミカ」を中心にさまざまな支援を展開する計画です。具体的には、個別相談、居場所の提供、進路探究プログラム、さらには保護者の支援を通じて、包括的に高校生を支える体制を築きます。
採択の理由とモデル性
本事業は、特に不登校や進路未決定の高校生に特化した先駆的な取り組みと評価されています。また、学校、地域、企業間の連携により、情報共有を促進し、持続可能な支援モデルを形成することも重視されています。
地域の声: 教育長のコメント
熊本市教育委員会の教育長、遠藤洋路氏は「高校生世代の不登校や進路未決定は深刻な課題です。地域や企業、行政が連携して支援する新たなモデルになることを期待しています」とコメントを寄せています。
今後の展望
Lintukotoは、2025年から具体的な支援プログラムを開始し、地域全体で若者を支える仕組みを構築します。その実現に向けて、地域各層と連携を図っていく姿勢を示しています。
代表の思い
Lintukotoの代表取締役、坂口京子氏は「私自身の子供が不登校になった経験が、支援への原動力となっています。地域全体でのサポートを拡大し、若者が未来に希望を持てる社会を目指していきたい」と語っています。
また、ユースセンターのセンター長、坂口史乃氏は、「私も高校生の時に不安を抱えていました。今はその経験を活かし、同じ悩みを持つ高校生が安心して過ごせる場所を提供したい」と意気込みを述べています。
これらの取り組みを通じて、熊本から生まれる新しい支援の形に注目が集まります。