在宅ワーカーの孤独感、72.7%が実感
株式会社グロースバリュが運営する、ママ向け在宅ワーク支援スクール「skimama」事業部は、ママ在宅ワーカーに関する実態調査を行いました。その結果、驚くことに約72.7%のママ在宅ワーカーが「孤独を感じたことがある」と回答しました。このデータは、在宅という環境が多くの女性にとって新たな働き方となる一方で、心理的な負担をもたらしていることを示しています。
コロナが変えた働き方
2020年から始まったコロナパンデミックは、在宅ワークの普及を促進しました。「時間や場所を選ばず働ける」ことが強調される中、在宅で働くママたちが直面する孤独感にはあまり注目が集まっていませんでした。そこで、skimamaは300人のママワーカーに対して、インターネット調査を実施し、実態を探ることにしました。
調査結果の概要
調査は2025年7月8日から9日の間に行われ、現役のママ在宅ワーカー300人に実施されました。調査の中で特に注目すべきは、相談相手の存在に関するデータです。約30%のワーカーが「相談をしていない」と答え、必要としている相談相手がいないことがわかりました。
さらに、相談相手がいると回答した人のうち、39.3%が「クライアント」との対話を選んでいますが、クライアントとの関係性には利害が絡んでいるため、必ずしも心理的なサポートにはならない可能性があります。このことから、ワーカーたちの孤独感が解消されにくい状況が浮かび上がります。
孤独感の根源とは?
孤独感を抱える理由は多岐にわたります。「誰にも相談できない」「家族から理解を得られていない」といった意見が調査を通じて多く寄せられました。それに加えて、仕事と育児を両立するママたちは、物理的に一人で作業をしているため、職場の同僚や友人とコミュニケーションを取る機会が減少し、さらなる孤独感を引き起こしています。
相談の場としての「第三の場」の必要性
調査結果からは、「クライアント」や「家庭・友人」以外に相談できる「第三の場」が必要だという声も見受けられます。ママワーカーたちが孤独感を軽減し、モチベーションを維持するためには、互いに助け合い、経験をシェアできるコミュニティが求められています。
skimamaの取り組み
skimamaは、在宅ワークを一人で抱え込むのではなく、みんなで支え合う環境を構築することを目指しています。コミュニティ内で、受講生同士が成功事例を共有し合ったり、悩みを相談し合ったりすることで、孤独感を解消し、生産性を向上させることを狙っています。
これからの未来
責任者の大草綾音氏は、「子育て世代の女性が自分らしく輝ける社会」を目指し、コミュニティの重要性を訴えています。「受講生が地に足をつけて成長できる環境を提供することが、最終的には仕事の充実にもつながる」と強調しています。今後も、在宅ワーカーのコミュニティづくりを支援し、孤独な在宅ワークのイメージを払拭していく活動を続けていく計画です。
skimamaとは?
ママ向け在宅ワーク支援スクール「skimama」は、必要なスキルの研修から実際の職業獲得までを一貫して支援するリスキリングプログラムを提供しています。これまでに800名以上の受講生が、自由な環境で自分らしく働ける力を身につけてきました。
このように、在宅ワーカーの孤独問題に焦点を当てた調査結果は、今後の働き方において新たな支援体制の必要性を強く示唆しています。