YAMAGIWA UNDER 25 IDEA & DESIGN COMPETITION 受賞者発表
株式会社YAMAGIWAは、11月19日に帝国ホテルで「YAMAGIWA UNDER 25 IDEA & DESIGN COMPETITION」の表彰式を開催し、優れたデザイン作品の受賞者を発表しました。このコンペティションは、25歳以下の若い才能を対象にし、照明文化の発展を考える重要なイベントとして位置付けられています。
最優秀賞受賞者と作品
最優秀賞には、東京大学大学院の上條陽斗さんと田崎祥さんが手掛けた『peco-poco』が輝きました。この作品は、一見平たいボックスですが、それを持ち上げることでランタンが立ち上がり、光があふれ出ます。暗闇に光を灯すことは、人間にとって根本的な喜びを体現しており、現代社会ではボタン一つで灯せるライトとは異なり、あえて自らの手で光を灯すという行為が作品に込められています。審査員の鈴木啓太氏は、「三位一体のデザインが見事に再現されていた」と高く評価しました。
優秀賞の作品
優秀賞には、中根海人さんの『幻渚』が選ばれました。この作品は、漆黒の夜に温かい光の輪を生み出す照明で、防波堤のテトラポッドに埋め込まれています。波に揺らめく光が静寂の中で人々を包み込み、日常を超えた特別な体験を提供します。審査員の永山祐子氏は、「海の風景を自然に戻すという提案が素晴らしい」とそのスケールの大きさに感動していました。
YAMAGIWA賞の作品
YAMAGIWA賞が与えられたのは、通山ひなのさんと松尾瑛人さんによる『ALBA』です。この照明作品は、外の光の変化にリンクして、室内の光も変わるという考え方から誕生しました。日々の喧騒の中で、時間の移ろいを光が伝えることで、特別な風景を作り出すことが目的です。審査員の廣川玉枝氏は、自然の美しさを再現したアイデアに感心しました。
コンペティションの背景
今年、YAMAGIWAは創業100周年を迎え、このコンペは歴史的な文化的イベントを受け継ぎ、次世代のデザインの面白さを引き出したいという強い意志を表しています。テーマは「伝える」であり、未来を担う若手デザイナーたちからの新しい発想が期待されました。このように、YAMAGIWAの取り組みは、デザインを通じた文化の伝承と進化を目指しています。
まとめ
今回の競技を通じて、若いデザイナーたちの素晴らしい才能が明らかになり、照明の持つ無限の可能性を再確認させられました。YAMAGIWAが次の100年を見据えてどのように照明文化を進化させていくのか、今後の展開に注目です。
以上、YAMAGIWA UNDER 25 IDEA & DESIGN COMPETITIONの受賞作品をご紹介しました。これからも若き才能の活躍に目が離せません。