特別展「本を捧ぐ」
2025-03-05 11:48:22

文京区立森鴎外記念館で特別展「本を捧ぐ―鴎外と献呈本」を開催!

文京区立森鴎外記念館特別展「本を捧ぐ―鴎外と献呈本」



文京区立森鴎外記念館では、2025年4月12日(土)から6月29日(日)までの期間、特別展「本を捧ぐ―鴎外と献呈本」が開催されます。この展覧会では、文学者であり医師としても知られる森鴎外がさまざまな著名人から贈られた書籍や、彼自身が贈った本に焦点を当てています。

鴎外の膨大な蔵書



鴎外の居宅であった観潮楼(現在の森鴎外記念館)は、妻・志げが「宅では本が箪笥を追い出します」と語るほど、本に溢れていました。蔵書には文学にとどまらず、医学書や辞典、哲学書に至るまで、多岐にわたるジャンルが含まれています。こうした豊富な書籍は、鴎外の幅広い知識を支える重要な要素となっていました。

展覧会では、鴎外が自ら購入した本だけでなく、多くの作家や評論家から贈られた献呈本も紹介されます。例えば、北原白秋や石川啄木などの若手作家たちは、作品に鴎外への敬意を込めた献辞を記しました。また、文芸評論家の内田魯庵や美術史家の大村西崖からも、鴎外が興味を持っていた分野の書籍が贈られました。これらの本には、鴎外が実際に手に取って読んだ痕跡が見られます。

展覧会の内容



本展では、東京大学総合図書館の「鴎外文庫」を中心に、鴎外に贈られた本の数々や、彼が贈った著書、さらには日記や書簡も展示します。鴎外が「最も大切にした」と語られる書籍を通じて、広範な人物交流や彼の人間関係についても知ることができます。

主要な展示資料


1. 第一章:鴎外に贈られた本
約30冊の献呈本を展示し、著者の署名や献辞などが確認できる書籍を紹介します。特に注目されるのは、ドイツ留学時代の友人から贈られたハンス・マイヤーの『世界旅行記』や、石川啄木の第一歌集『一握の砂』です。

2. 第二章:鴎外が贈った本
鴎外が自著や家族に贈った本、さらには序文を寄せた書籍など、約10冊を紹介します。ここでは、北原白秋による献呈本や、夏目漱石から鴎外への礼状などが展示されます。

これに加え、会期中には特別講演会やギャラリートークなどの関連イベントも予定されています。参加は事前申込制となっており、詳細は森鴎外記念館のHPで発表される予定です。

開催概要


  • - 会期:2025年4月12日(土)~ 6月29日(日)
  • - 開館時間:10時~18時(最終入館は17時30分)
  • - 観覧料:一般600円、中学生以下無料、障害者手帳提示により1名まで無料
  • - 開催場所:文京区立森鴎外記念館

鴎外について


森鴎外(1862-1922)は、陸軍軍医、小説家、翻訳家、医学博士として知られています。彼の著作は、日本文学の金字塔として位置づけられています。彼が生前に築いた人脈や交流の様子を理解するためには、この展示は最適な機会となるでしょう。

文京区立森鴎外記念館は、鴎外が居住していた場所を記念して設立され、彼の文学や業績を広く一般に伝えるための活動を行っています。鴎外の作品や生涯を振り返りながら、彼に愛されていた本たちの魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

会社情報

会社名
文京区立森鴎外記念館
住所
東京都文京区千駄木1-23-4
電話番号
03-3824-5511

関連リンク

サードペディア百科事典: 東京都 文京区 特別展 森鴎外

Wiki3: 東京都 文京区 特別展 森鴎外

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。