Z世代の結婚式における意識調査
婚礼業界大手の株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ(T&G)は、全国のウェディングプランナーを対象に行ったアンケートの結果を公開しました。調査のテーマは「Z世代の結婚式におけるコスパとタイパに関する意識」です。この調査は、近年の結婚式に対するZ世代の傾向を探ることを目的としています。
コスパを重視するZ世代の傾向
調査によると、Z世代の顧客が結婚式におけるコストパフォーマンス(コスパ)を重視する傾向があることが明らかになりました。具体的には、ウェディングプランナーの63%がZ世代のカップルが他の世代よりもコスパを重視していると感じていると答えています。この傾向は特に顕著で、80%のプランナーがZ世代の顧客の大多数がコスパを重視していると考えていることからもわかります。
Z世代が求める要素
Z世代の顧客が結婚式の際に大切にしている要素は、ゲストが満足できる料理や、後にも楽しめる撮影・映像です。実際に、プランナーの中では40%が料理に、27%が撮影・映像に費用をかけることを勧めているとの結果が出ています。一方で、ペーパーアイテムに関しては67%が費用をかけなくても良いと伝えています。これは、おふたりとゲストの利便性を考慮し、WEB招待状や席次表の利用を提案していることが背景にあります。
コストの優先順位を決める
多くのウェディングプランナーは、コスパを重視した顧客に対して、予算の中で何にコストをかけるべきか、そして何を無理なく抑えることができるかをアドバイスしています。例えば、撮影や映像にコストをかけることがコスパ的に優良であるとし、外部のフォトスタジオでの前撮りを利用することや、オープニング・プロフィールムービーとのセットを提案するケースもあります。
当日の進行におけるタイパ意識
「タイパ」=タイムパフォーマンスも、Z世代には重要な要素とされています。実際に、35%のウェディングプランナーがZ世代の顧客は他世代よりもタイパを重視していると答えています。この結果から、結婚式準備や当日の過ごし方に変化が生まれていることがうかがえます。たとえば、打合せの回数を減らし密度を高めることや、進行時間を短縮してゲストとの歓談時間を増やすことが求められるようになっています。
Z世代の結婚式の未来
この調査結果は、Z世代の結婚式に対する価値観が従来の考え方とは一線を画していることを示しています。彼らは、コスパやタイパを意識した新しい形の結婚式を求めていることから、ウェディングプランナーはそのニーズに応えるための柔軟な提案をすることが求められています。今後、Z世代の要望に合わせたウェディングのスタイルがますます進化していくことが期待されます。
調査概要
調査はインターネット上で行われ、対象はT&Gに在籍する366名のウェディングプランナーです。調査期間は2025年2月13日から2月27日までの2週間にわたっています。