幼き日の苦悩を乗り越えた物語
愛知県安城市にある焼菓子屋「アチェリのおやつ」が、児童向けファンタジー小説『月の輪のひみつ』を2026年5月4日に出版します。著者の菓月ももこ(村上もも子)は、彼女の人生における特別な体験を元に物語を作り上げました。
背景にある入院生活
物語の根幹をなすのは、著者が20歳の時に経験した入院生活です。股関節の手術のために藤田医科大学病院に約3ヶ月間入院し、手術後は思うように動けず、病室の窓から流れる雲を無心で眺めて過ごしました。そこで彼女は、雲がさまざまな形に見えることからインスピレーションを受け、「心は体を超えどこへでも飛んでいける」という想いを持つようになりました。
物語と焼菓子の融合
約30年間教育関係の事務職に従事した後、著者は再び執筆を始め、約3年前に文芸社の担当者に原稿を見てもらったことで出版への道が開けました。その資金の一部は、2025年4月から約2ヶ月の間に実施したクラウドファンディングで募ったものです。物語は、11歳の少年がドラゴンの卵どろぼうの汚名を晴らすために異世界に旅立つという、心躍る冒険譚です。
さらに、著者はこの物語をより多くの人に楽しんでもらうために、キャラクターを焼菓子で再現するというユニークなアイデアを思い立ちました。現在、「アチェリのおやつ」は開業から7年目を迎え、体に優しい素材を使った焼菓子づくりを通じて地域の人々に喜びを提供しています。
社会貢献への想い
本書の出版に際して、著者は未来を担う子どもたちに想像する楽しさを届けたいという強い思いを抱いています。このため、本の一部を小中学校や病院、図書館などに寄贈する計画も立てています。特に地元の安城市では、2026年4月20日に寄贈イベントが予定されています。
また、著者が入院していた藤田医科大学病院の小児病棟にも寄贈を予定しており、医療スタッフへの感謝の気持ちを込めたキャラクター入りクッキー缶を贈呈することも考えています。
朗読音声コンテンツの制作
さらに、本作の世界観をより多くの人々に楽しんでもらうために、物語の一部を朗読した音声データが制作されました。これは安城市図書館の朗読ボランティアの協力を得て、視覚に障がいのある方や小さな子どもたちにも物語を楽しんでもらおうという意図から制作されたものです。
書籍概要と著者のプロフィール
- - 書名: 月の輪のひみつ
- - 著者: 菓月ももこ
- - 出版社: 文芸社
- - 発売日: 2026年5月4日
- - ページ数: 136ページ
- - 価格: 1,200円
著者プロフィール:愛知県安城市在住の菓月ももこは、教育関係の事務職を約30年間務めた後、自身の焼菓子屋「アチェリのおやつ」を開業しました。彼女は身体に優しい焼菓子を提供し、物語を通じて心の栄養も届けることを目指しています。