ヒョンデ、環境に優しいZEVで日本の自動車市場に進出
ヒョンデ、環境に優しいZEVで日本の自動車市場に進出
2022年2月、ヒョンデモビリティジャパン株式会社が日本の乗用車市場へ再参入することを発表しました。これまでの撤退から約13年を経て、同社は新たにゼロエミッション車(ZEV)である「IONIQ 5」と「NEXO」を市場に投入します。この2車種は、環境意識の高まりに応える形で設計され、オンラインでの販売プロセスを通じて顧客に新しい体験を提供することを目指しています。
市場参入の背景
ヒョンデは、2009年12月に日本市場から撤退して以来、グローバル市場で事業を拡大してきました。環境への配慮が高まる中で、個々の価値観を重視した商品選びが進んでいる現状を背景に、ZEVの導入を決定しました。新会社名「Hyundai Mobility Japan」は、モビリティ全般にサービスを提供する企業としての新たな一歩を象徴しています。
日本での戦略
1)スマートなモビリティ体験の提供
ヒョンデは、オンライン販売を通じて、顧客が簡単かつスムーズに車両を購入できる環境を整えています。購入の流れは、車両選択から見積もり、決済、配送まで全てがオンラインで完結します。また、試乗や購入相談のために「Hyundaiカスタマーエクスペリエンスセンター」を神奈川県横浜市に開設する予定で、全国展開も計画中です。
2)環境配慮の展開
ヒョンデは、日本市場でZEVに特化した車両のみを展開し、カーボンニュートラルの実現を目指します。「IONIQ 5」は、充電の効率性や快適性を追求した設計が魅力で、多彩なテクノロジーを搭載しています。一方で、「NEXO」は水素を利用した燃料電池車で、環境に優しい走行を実現しています。
3)自由なモビリティの提供
ヒョンデは、カーシェアプラットフォームAnycaとの協力を通じて、自動車を所有するだけでなく、共有の形で利用する楽しみ方を提案します。これにより、顧客は自分の車両をシェアし、維持費用を軽減できるという新たな選択肢が生まれます。
ブランドコミュニケーション「LIFE MOVES.」
新たに掲げられたブランドコミュニケーション「LIFE MOVES.」は、顧客に新しいライフスタイルを提案するものです。これを実現するためには、専門家とのコラボレーションやポップアップイベント「Hyundai House Harajuku」を通じて、体験型のアプローチを展開していく予定です。
まとめ
ヒョンデが日本市場に再び参入することは、環境への配慮や顧客体験の向上を意識した新たな取り組みを示しています。ゼロエミッション車両の導入と、オンライン販売のモデルは、現代の消費者のニーズに応えるものであり、今後の展開が期待されています。日本におけるヒョンデの新しいモビリティ戦略が、持続可能な未来を形作っていくことを期待しています。
会社情報
- 会社名
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Hyundai Mobility Japan 株式会社
- 住所
- 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-6-1みなとみらいセンタービル16F
- 電話番号
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