元Apple副社長・前刀氏によるAIと創造性育成のワークショップ報告

元Apple副社長・前刀氏によるAIと創造性育成の特別ワークショップ

2024年11月23日、株式会社Meta Heroesが運営するDX教育施設「Hero Egg」にて、特別なワークショップ「My Town, My Future Hero」が開催されました。このワークショップには、元Apple米国本社副社長の前刀禎明氏が講師として招かれ、参加したのは地元の子どもたち4名です。彼らはAIを活用して未来のヒーローの姿を描きながら、創造性を育む貴重な体験を行いました。

ワークショップの内容

本ワークショップでは、AIアプリケーション「DEARWONDER+」や、iPad、Apple Pencilなどのデジタルツールを用いて、子どもたちが自分の住む街の「困ったこと」を見つけ出し、それを解決するための「未来のヒーロー」像や「未来のまち」をデザインする実践的なプログラムが用意されていました。
ワークショップは前刀氏によるレクチャーからスタートし、AI時代における「クリエイティブ・デザイア（創造的意欲）」の重要性について学びました。

参加した子どもたちは、まず自分の好きなものを自由に描くことで創作活動を始め、その中で自発的な「創る力」を養いました。次に、「DEARWONDER+」を使って、自分の生活環境の課題を見つけ、それに対する解決策を考える時間が設けられました。このプロセスを通じて、彼らは前刀氏の提唱する「ワンダーラーニング」手法に触れ、自らの創造性を最大限に発揮するための方法を学んでいきました。

「Society 5.0」時代に向けた教育の重要性

急速に進化するAI技術がもたらす「Society 5.0」の時代においては、AIを利用して自ら課題を発見し、自己解決へ導く「創造的知性」が必要です。Meta Heroesは「Society 5.0 × SDGs × HERO」をテーマに掲げ、未来を担う子どもたちへのDX教育を重視しています。今回のワークショップは、前刀氏との貴重な機会を通じて、子どもたちがAI時代の新しいスキルを学ぶためのステップとなりました。

Hero Eggについて

Hero Eggは、メタバース（XR）やAIを学ぶためのDX教育施設です。2024年8月に大阪・なんばに開設され、ゲームやAI体験型のプログラム、セミナー、ワークショップなどを提供しています。また、無償の教育機会を提供し、経済的な制約にとらわれずに最新技術に触れる場を提供することを目標としています。Hero Eggでは、子どもたちが楽しみながら「創る力」を育むことができる環境を整えています。

今後の展望

前刀氏との連携を深め、Hero Eggを拠点に革新的な教育と社会課題の解決に取り組むことで、誰もが未来を切り拓く「ヒーロー」になれる場所としての役割を果たしていく考えです。今回のワークショップが持つ意義は、子どもたちがAIと積極的に関わることで、次世代のリーダーとなる素地を育むものでした。Meta Heroesは今後も、創造的な指導者たちとのコラボレーションを強化し、教育環境の向上に努めていきます。