遺伝性乳がん卵巣がんに関する新しい情報サイトが公開
近年、日本では乳がんによる罹患率が増加しています。統計によると、女性の9人に1人が乳がんにかかる可能性があるとされ、特に乳がんは女性における部位別がん罹患数のトップに位置しています。この背景にあるのが、遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)という病状です。このHBOCは、乳がん全体の4~5%、卵巣がんの10~15%に影響を与える遺伝的要因を含むことが知られています。
HBOCの特性と重要性
HBOCにはいくつかの特性があります。典型的には、若い年齢で乳がんにかかるリスクが高まることや、両方のがんに対する発症リスクの増加が見られます。ここで重要なのは、HBOCの存在はご家族、つまり血縁者に由来する可能性もあるという点です。このため、自己や家族の健康を守るためにも、遺伝子検査を適切なタイミングで受けることが求められます。
情報サイト「正しく知りたい!遺伝性乳がん卵巣がん」
この度、HBOCや遺伝子検査に関する情報をわかりやすく提供するために、情報サイト「正しく知りたい!遺伝性乳がん卵巣がん」が開設されました。サイトには、HBOC の基本知識、遺伝カウンセリング、遺伝子検査、治療方法、保険適用についての情報が詳細に掲載されています。特に、日本国内ではHBOCに関する理解がまだまだ進んでいないため、多くの人が持つ不安や疑問を解消する一助となります。
セルフチェックシートの導入
この情報サイトではHBOCを気にされる方のために、セルフチェックシートを準備しています。簡単な質問に「はい」または「いいえ」で答えることで、HBOCの可能性を確認できるツールです。ただしこれはあくまで目安であり、確実に診断するものではありません。
患者様の体験が動画で視覚化
また、本サイトではHBOC患者の体験談を動画形式で紹介しています。第一話では遺伝子検査を受けた経緯、第二話では遺伝カウンセリングの感想、第三話ではリスク低減手術に至った経緯が語られています。これらの生の声は、他の患者さんにとっても大きな参考となるでしょう。
専門医による動画解説
さらに、HBOCに関連する情報は専門医によってわかりやすく解説された動画も準備されており、基礎知識や遺伝子検査の内容、そして必要な対応策を学ぶことができます。このように、知識を深めるためのリソースが充実しています。
母体の健康を守るために
遺伝性乳がん卵巣がんは、一見他人事のように思えるかもしれませんが、いつ自分や家族に影響を与えるかは誰にも分かりません。したがって、この機会に自分自身の健康を守るための知識を身に付け、自分や大切な人を守る行動を起こすことが求められます。医療機関での気軽な相談をおすすめします。
詳細な情報は、情報サイト「正しく知りたい!遺伝性乳がん卵巣がん」をご覧ください。
こちらからはサイトにアクセスできます。