ケル株式会社、中国に新しい生産拠点を設立
ケル株式会社は、1962年に創業した産業用コネクタの専門メーカーで、東京都多摩市に本社を構えています。長年の実績に支えられ、同社のコネクタは工業機器、車載、画像、医療、遊技機器など多岐にわたる市場で採用されており、これからますますその範囲を広げています。特に創業当初からオリジナリティあふれる製品開発に注力しており、品質と信頼性を重視した柔軟な対応力が強みです。
新しい生産拠点設立の背景
日本国内に7拠点、海外に5つの拠点を持つケル株式会社は、今般グローバル展開をさらに加速させるために、中国広東省珠海市に新たな生産拠点を設立することを決定しました。この新しい拠点は、ケル株式会社の特定子会社として設定され、資本金は25,000千元に上ります。この新会社は2024年11月に設立され、2025年4月より事業が開始される予定です。
この決定は、近年の海外での事業拡大の流れを受けたもので、特に海外のお客様の生産体制を支えるための重要なステップです。中国はもちろん、アジア地域全体におけるコネクタ事業の強化を図ることで、よりスムーズな製品配送と高い品質管理を実現していく見込みです。
新会社の概要
新会社の名称は「科陸連接器(珠海)有限公司(仮称)」となり、代表者は春日明社長です。事業内容は、電子部品の製造および販売で、主にコネクタの生産に特化しています。これにより、海外市場におけるオンデマンドでの生産体制が整い、顧客ニーズに迅速に対応できるようになります。
今回の拠点設立によって、単に製品を販売するだけでなく、現地での製造を通じて海外ビジネスの強化を図ることができるのです。さらに、ケル株式会社は2024年4月には、KEL USA, Inc.という新会社の設立も見込んでいます。これにより北米市場へのアプローチも強化し、国際的な競争力を持つ企業へと成長していくことを目指します。
経営ビジョンの実現に向けて
ケル株式会社は、グローバルな視点で事業を展開し、「コネクタメーカーとして、世界に貢献できる企業になる」という経営ビジョンを掲げています。新たな生産拠点の設立を契機に、日本国内外での事業が連携し、経営効率と生産性の向上を図りながら、企業としてさらに成長する道筋を描いています。
最終的には、顧客にとって魅力的な商品を提供し続けるとともに、より豊かな生活の実現に向けて貢献していくことを約束します。今後もケル株式会社の動向から目が離せません。
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