2026年2月に京都で予定されている「第21回さがの映像祭」は、ろう者や難聴者が制作した映像作品を集めた映画祭です。このイベントは、手話施策推進法が成立し、手話やろう文化への理解が進む中、当事者自身の表現が重要視されるようになった背景のもと、長年にわたって開催されています。
イベント概要
映像祭は2026年2月10日(火)と11日(水・祝)の2日間、ヒューリックホール京都で行われ、応募作品の上映会や作品コンクールの受賞式もあります。全国から集まった映像作品を観客が投票し、さまざまなドキュメンタリーやドラマを通じて多様な視点を楽しむことができます。
特に注目すべきなのは、2月11日に行われる香港映画『私たちの話し方』(2024年・132分)の特別上映です。この作品は異なるバックグラウンドを持つ3人のろう者の人生を描き、「話すこと」や「伝えること」の本質を問い直しています。人工内耳を装用したソフィー、手話に誇りを持つジーソン、手話と口話を使い分けるアラン、各々の立場からの考え方が鮮やかに表現されています。
特別上映とアフタートーク
この特別上映は、一般上映に先立つ貴重な機会です。上映後には、アラン役を演じるマルコ・ン氏が来日し、アフタートークを行います。彼は制作の背後にある経験や、人工内耳装用者としての思いを語り、観客との対話を通じて観賞体験をより深める予定です。
映像祭の意義
また映像祭期間中には、日本初のろう映画監督である深川勝三監督のカメラやフィルムの資料が寄贈される特別企画もあります。これにより、ろう映画や手話文化を次世代へ伝える貴重な機会が設けられます。
この映像祭の大きな特徴は、手話や字幕の用意がされ、多様な人々が同じ空間で作品を楽しむことができる点です。ろう者と聴者が共に作品を共有し、対話を通じて互いの文化に触れる機会となります。
参加方法と詳細
「さがの映像祭」は入場無料の作品上映会を含み、参加費は前売券1,200円、当日券1,500円です。会場はヒューリックホール京都で、日本映画の発祥の地であり映像文化に深いかかわりを持つ場所でもあります。
公共交通機関を利用してのアクセスが推奨されており、阪急京都線や京阪本線からの徒歩圏内です。まだ見ぬ映像表現に触れるチャンス、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
このイベントを通じ、映像表現の意義やろう者の視点を知ることで、私たちの理解が深まり、多様な文化を受け入れる一助になると期待されます。