ap bank fes '25 at TOKYO DOME:新たな環境への挑戦
2025年2月15日と16日、東京ドームにおいて、音楽フェス「ap bank fes '25 at TOKYO DOME」が開催されました。本イベントは、音楽の楽しさとともに、環境への理解を深める機会となることを目指しています。アスエネ株式会社がCO2排出量の算定を行い、特に注目すべきは、カーボンニュートラルを実現した点です。
CO2排出量の事後算定結果
本フェスでは、事後に算定したCO2排出量が1,017t-CO2であることがわかりました。事前に算定した894t-CO2と比較して、約14%の増加が見られました。この増加は、最新の実績データに基づく算定によるもので、データの正確性を向上させた結果といえます。
イベント開催時には、参加者の移動、飲食、エネルギー使用、廃棄物処理など、複数の要素がCO2排出に寄与しました。参加者の移動が682t-CO2(全体の76.3%)で、物販や飲食部門が233t-CO2(全体の9.6%)と続きます。特に、物販・飲食に関しては事前算定との差が大きく、多くの実態データに基づく排出量算定が行われました。
環境への配慮とカーボンオフセット
今回のフェスでは、薄い電力での運営がなされており、東京ドームではRE100に準拠した再生可能エネルギーを使用しました。また、ラオスの水力発電プロジェクトから得られたカーボンクレジットも活用し、排出された全てのCO2をオフセットしました。これにより、「ap bank fes '25」は完全なカーボンニュートラルな形で実施されたのです。
カーボンオフセットの仕組みは、企業や個人が排出した温室効果ガスを、環境保全活動を通じて相殺(オフセット)することです。例えば、森林保護や再生可能エネルギーの導入が含まれ、これにより自身の排出分を補完できます。無駄な排出を抑えつつ、地球温暖化防止という大きな目標に向けて一歩を踏み出しました。
ap bankとASUENEの役割
ap bankは、音楽家の小林武史氏や櫻井和寿氏、坂本龍一氏などによって設立され、クリーンエネルギーや環境保全に力を入れています。今回の「ap bank fes '25」は、88,000人もの観客を動員し、音楽イベントとしての役割を果たしつつ、環境にも配慮しました。このような取り組みが広がることで、持続可能な未来の実現に貢献しています。
アスエネ株式会社は、CO2排出量の算出・可視化をサポートするクラウドサービス「ASUENE」を提供しており、環境への理解を深めるための強力なツールです。さまざまな企業と連携し、カーボンニュートラルな社会を目指して活動を続けています。
持続可能な未来に向けた一歩
「ap bank fes '25 at TOKYO DOME」は、音楽を通じて環境への意識を高めるだけでなく、具体的な行動を促す取り組みとなっています。カーボンニュートラルの実現は、今後のイベント運営の一つの基準となることでしょう。拡大するカーボンオフセットの可能性により、他のイベントやプロジェクトにおいても、持続可能性が求められます。これを機に、さらなる改善と実績を重ねながら、エンターテインメントの力を借りてよりよい未来を築いていく必要があります。
私たち一人一人が環境に配慮した行動をすることで、音楽と環境保護の両立が実現できるのです。