菊川市に開設された文化拠点「みる」が地域活性化に寄与
静岡県菊川市に、地域活性化を目的とした文化拠点「みる」が新たにオープンしました。「みる」は、書籍を楽しむことができる図書スペース、喫茶、そしてフリースペースを有するユニークな施設で、地域の多様性を活かした取り組みが行われます。
菊川市は、静岡市と浜松市の中間に位置し、東京や名古屋に2時間以内でアクセス可能です。この地域は特産品の深蒸し茶をはじめ、メロンやイチゴ、キャベツといった農業が盛んなところです。さらに、外国人住民の割合が高く、多様なバックグラウンドを持つ人々が暮らしています。しかし、緑茶の消費減少や空き店舗の増加が地域にとっての課題とされています。そのため「みる」の開設は、地域の問題にアプローチする重要な試みといえます。
「みる」のコンセプトは、地域コミュニティを再活性化し、外国人住民も巻き込んだ活動の推進です。特に、菊川茶のリブランディングとテストマーケティングを通じて、地域産業の振興を図ります。具体的には、外国人学校との協力による課外授業や多文化交流の企画、高大学生による街づくり活動をサポートします。また、地域NPOと連携したプログラムも展開され、菊川市の未来に向けた多面的な取り組みが期待されています。
喫茶みるでは、菊川市で生産された深蒸し茶や農産物を活用したドリンクが楽しめます。地元事業者と協力し、オリジナルのスイーツや軽食も販売しており、地域の魅力を発信する機会となっています。また、「みる」の運営は野ノ編集室のスタッフをはじめ、菊川市内の社会人や大学生たちが協力して行っており、地域の人々が一つに集う場としての役割も果たしています。
「みる」の開設にあたっては、菊川市内の複数の事業者や高大学生が参加し、手作りでの空間づくりが行われました。壁の塗装や喫茶用の屋台、小上がりスペースなどはDIYで製作され、市内で長年営業していた商店から譲り受けた机や什器も使用されており、地域の歴史を尊重した場作りが進められています。
また、「みる」の前には駅へ向かう遊歩道が整備されており、地域の朝市などのイベントと連携して、地域住民が楽しめるイベントも実施する予定です。これは、「みる」が地域のつながりを深めるための重要な場となることを示しています。
開設の模様は、NHK静岡や静岡新聞、中日新聞等でも取り上げられ、地域の注目を集めています。今後も「みる」は、地域コミュニティの拠点としての役割を果たし、菊川市の魅力を引き出し続けることでしょう。
基本情報
- - 拠点名: ブンカ拠点みる
- - 所在地: 静岡県菊川市堀之内1432 1階東
- - 営業日: 9月の営業は1日、17日、18日、19日、30日の11:00-19:00
- - 最新情報: 不定期営業のため、最新情報はお問い合わせを。
- - Instagram: miru_kikugawa
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