2025年1月、リタールが新エンクロージャーシステムVX25を発表

リタール株式会社（本社：神奈川県横浜市）は、すでにその存在が広まりつつあるエンクロージャー「VX25エンクロージャーシステム」を、2025年1月より国内市場において販売開始することを発表しました。この製品は、2019年に登場したVXシリーズの最新モデルであり、制御盤や分電・配電盤向けの筐体で、特にインダストリー4.0の生産性向上を目指して設計されています。

VX25エンクロージャーシステムの特徴

新たに発売されるVX25は、従来の自由度の高い拡張性を持ちつつ、組み立てや連結がより簡単にできる点が大きな魅力です。特にフレーム構造は、この製品の特長の一つであり、盤製造に数多くのメリットをもたらしています。例えば、フレームには25mmピッチの開口穴が設けられており、これによりシステムセクションやアクセサリーを自由に配置することができ、スペースを効果的に活用できます。加えて、すべての側面からアクセスできる対称的なフレーム設計により、外からのアクセサリー取り付けもスムーズに行うことが可能です。

さらに、このエンクロージャーシステムはモジュール構造を採用しており、本体フレームとパネル部品の組み合わせによって、機器実装や配線作業の時間を大幅に短縮することができます。

高い拡張性と互換性

VX25エンクロージャーは、全アプリケーションに対して最大3つの異なる連結金具を使用でき、工程の効率化を実現します。また、標準品のサイズ構成により、従来のTS 8エンクロージャーとの互換性があり、問題なく連結することが可能となります。これにより、旧タイプの製品からの移行もスムーズです。

安全性と効率の向上

この新製品は高い安全性も兼ね備えており、特許取得済みのフレーム設計が高い安定性とねじり剛性を保証します。取り付け部品の数も最大40%削減されており、作業効率を向上させるだけでなく、部材の保管スペースも省スペース化に繋がります。さらに、保護等級IP55、NEMA 1、12に対応しており、様々な環境下でも安心して使用可能です。

デジタル化への対応

デジタル化の流れに乗り、VX25はオンラインツールRiPanelを提供します。このツールを利用することで、エンクロージャーに最適なアクセサリーを簡単に確認し、設計データや加工データを生成することができます。また、QRコードを利用してクラウド上の図面に簡単にアクセスできるePOCKET機能を備えており、プロジェクトに関わるスタッフ全員で最新の情報を共有することができます。

リタール株式会社について

リタールは、1961年にドイツで設立され、その後、横浜市に拠点を置くリタール株式会社として活動しています。掲げる理念は、ボックス、エンクロージャー、ラック、温度管理ソリューションなど、制御盤製造に関わる全てのバリューチェーンにおいて、高い効率性と品質基準を提供することです。世界6ヶ国にわたる生産拠点から、標準化された製品を供給し、コスト削減と作業効率向上を実現する支援を行っています。