Singer Reimaginedが日本市場に上陸
イタリアの高級時計ブランドであるSinger Reimagined(シンガー・リイマジン)が、オフィス麦野との新たなパートナーシップを通じて日本市場に上陸することが発表されました。これは、約5年前に代表のマルコ・ボラッチーノと麦野豪が出会い、ブランド哲学や製品思想を共有し続けてきた対話の結果です。この提携により、オフィス麦野が日本市場におけるブランドマーケティングとディストリビューションマネジメントを担当します。
Singer Reimaginedの背景
Singer Reimaginedは、ポルシェ911の再構築で名を馳せたSinger Vehicle Designにその哲学を根付かせています。このブランドは、イタリア人時計デザイナーであるマルコ・ボラッチーノ氏と、Singer Vehicle Designの創設者ロブ・ディッキンソン氏との出会いから始まりました。彼らは、クロノグラフの概念を再発明する革新的な試みを行い、スイス独立時計ブランドとしての地位を確立しました。
同ブランドが掲げる「Reimagined(再構築)」、「Restored(継承)」、「Reborn(未来創造)」という三つの哲学は、設計思想の革新を促しています。この方針に従って、独立時計愛好家に愛される限定コレクションや特別仕様品を生み出し、希少性と価値を維持しています。
日本市場への期待
Singer ReimaginedのCEOであるマルコ・ボラッチーノ氏は「日本は世界の時計コレクション市場において極めて重要な存在であり、この新しいパートナーシップを開始できることを大変嬉しく思います。日本の時計愛好家は、伝統と革新を併せ持つスイスのクラフツマンシップを深く理解しています。私たちのコレクションは、他にはない独自性を備えています」と述べています。
オフィス麦野の代表、麦野豪氏も「歌手の哲学は、日本の時計愛好家に必ず受け入れられると確信しています」と語り、長期的なブランド価値の構築を進めていく意向を示しました。
注目すべきコレクション
TRACK 1コレクション
TRACK 1は、Singer Reimaginedの代表作であり、世界初の機械式中央表示クロノグラフです。約10年にわたる開発の結果、独自ムーブメント「AgenGraphe 6361」を搭載し、圧倒的な視認性を実現しました。このデザインはモータースポーツからインスパイアを受けており、ネオ・ヴィンテージ感と先進技術が融合しています。価格は1210万円(税込)で、25ピースの限定販売です。
FLYTRACKコレクション
FLYTRACKは、ワンプッシュでゼロリセットできる独自のフライバック秒針を搭載しています。実用性を重視し、必要な瞬間に計測できる新たな価値を提供することが特徴です。671万円(税込)で30ピース限定のモデルです。
1969コレクション
1969年は、自動巻クロノグラフが初めて誕生した年であり、その名を受けたコレクションが登場。この時計は、40mmケースの中にクロノグラフと60時間の計測機能を搭載しています。また、年間25ピースの限定生産が予定されています。
今後の展望
Singer Reimaginedとオフィス麦野のパートナーシップは、日本市場における高級時計の文化を深める鍵となるでしょう。両社が協力し合い、人々に時計の新しい価値を届けていくことが期待されています。また、環境への配慮や持続可能な製品開発も重要なテーマとなり、その進展にも注目が集まります。
今後もSinger Reimaginedから目が離せません。