JR東日本とメトロエンジン
2018-08-23 14:00:24
JR東日本スタートアップがメトロエンジンに出資しサービス向上を狙う
JR東日本スタートアップがメトロエンジンに出資
JR東日本スタートアップ株式会社は、宿泊事業者向けにAIを利用したサービスを展開するメトロエンジン株式会社に出資を行いました。この出資は2023年8月17日付で、JR東日本スタートアップが設立されて以来3度目の出資となります。
メトロエンジンとは?
メトロエンジン株式会社は、東京都港区に本社を置き、宿泊業界向けの各種サービスを提供しています。彼らはAIや機械学習を用いて、ホテルや旅館向けの客室単価設定ツール「メトロエンジン」や、民泊事業者向けの予約管理システム「民泊ダッシュボード」などを展開。これにより、宿泊事業者はより効率的な運営が可能になります。
AIによる旅と移動の最適化
JR東日本グループでは、鉄道事業やホテル事業を通じて、顧客のニーズと動向の把握が非常に重要です。メトロエンジンのAIは、イベント情報や外国人旅行者の流入状況を分析し、最適な価格提供を可能にします。これにより、旅や移動の需要を喚起し、地域活性化にもつながると期待されています。
特に、現在日本国内では需要に基づいた収益最大化を図る「レベニューマネジメント」の必要性が増しており、メトロエンジンの成長を背景にJR東日本が出資に至った理由です。出資を契機に、両社はさらなる連携を深め、AIを活用したサービスを拡充していく考えです。
実験的な取り組み: AIによる価格設定
JR東日本グループは2018年から、一部の自社ホテルにおいてレベニューマネジメントのデータ検証を実施しています。これは宿泊予約に関するビッグデータを用い、競合他社の客室単価やレビューなど、周囲のイベント情報を自動で集約し、最適な宿泊価格を算出するというものです。
算出された価格は機械学習による検証が行われ、収益最大化を目指した取り組みが進められています。さらに、今後はホテル事業だけでなく、他の事業へのAI活用も視野に入れた試験を行う予定です。これにより、JR東日本グループ全体のサービス向上を図り、より良い顧客体験を提供していく方針です。
メトロエンジンの未来
メトロエンジン株式会社は、宿泊業界の成長を支えるための革新的な管理ツールを提供しており、テクノロジーを活用した新たなサービス展開に向けて勢いを増しています。これからの旅行業界では、AI技術がますます重要な役割を果たすことが期待されており、JR東日本スタートアップとの協業はその一環として大きな意味を持つでしょう。
この取り組みが日本全体の旅行業界や地域経済にどのような影響を与えるか、今後も注視していきたいと思います。
会社情報
- 会社名
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JR東日本スタートアップ株式会社
- 住所
- 東京都港区高輪2-21-42 TokyoYard Building 6・7F
- 電話番号
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