世界遺産検定の認定者特典が広がる
最近、特定非営利活動法人である世界遺産アカデミーが提供する「世界遺産検定」の認定者特典が、大幅に拡大しました。現在、全国約40か所の施設で特典が用意されており、2025年6月までの状況を踏まえると、今後も特典対象の施設は増える見込みです。
特典の内容と取得方法
この検定に合格すると、合格した級の認定証カードが送付されます。受検者はこのカードを特典対象の施設で提示することで、入場割引やオリジナルグッズのプレゼントを受けることが可能です。認定者特典は多岐にわたり、特に群馬県立世界遺産センターでは「富岡製糸場と絹産業遺産群」に関するペーパークラフトが贈られるなど、豊富な内容が期待できます。また、特典対象施設の表示は任意ですが、認定証カードさえ提示すれば特典を受けられるため、ぜひ忘れずに持参しましょう。
さらに、「明治日本の産業革命遺産」の登録10周年を記念して、その全8エリアが認定者特典の対象となっており、この1年間で対象施設は約3倍に増加しています。この特典制度は、受検者が世界遺産に興味を持ち、実際に自らの目で訪れるきっかけとしても役立っています。
世界遺産検定試験の詳細
次に、事前に知っておくべき世界遺産検定の試験情報について触れましょう。2025年度の第60回検定は、6月29日から7月13日にかけて行われ、受検者は全国約350か所に設けられたテストセンターで受験が可能です。1級から準1級までは特に受験料が高額設定となっており、参加者はそれぞれの級に応じた料金を支払う必要があります。
今後予定されている第61回検定は2025年8月31日から9月14日まで実施されますが、ここでもマークシート式の試験は行われないため、受検者はテストセンターでパソコンを使用したCBT形式での受検になります。
参加希望の施設と経済への影響
世界遺産アカデミーは、認定者特典制度への参加を希望する施設やサービスを随時募集中です。興味がある方は、指定されたフォームから問い合わせを行えば、担当者からの連絡があります。
このプログラムに参加することで、各施設は全国の受検者が訪れるきっかけを得て、地域経済の活性化にもつながります。認定者特典は単なる割引にとどまらず、訪問者に地域の文化や歴史を体験させる手段ともなっています。
まとめ
世界遺産検定は、ただの試験以上の価値を提供します。受検者が世界遺産を学び、実際に訪れることで、より豊かな経験が得られることを期待しています。これを機に、世界遺産検定に興味を持ち、合格を目指してみるのはいかがでしょうか。すでに合格された方々も、ぜひ特典を活用して素敵な旅の思い出を作ってください。
このように広がる世界遺産検定の魅力を通じて、国内外の世界遺産を楽しむ文化が育まれていくことを願っています。