女性施術者の活躍を促進する動きが加速
ピックルアルファ株式会社は、女性施術者の働く環境を改善するために『ココロとカラダのはたらき方改革宣言!』を実施します。この取り組みは、2024年5月から始まり、ビジネスシーンでの『女性の日』に対する理解を深め、女性の国家資格保有者の労働環境を改善し、離職を防ぐことを目指しています。導入からわずか10ヶ月で、4名の女性国家資格者が新たに加わるなど、一定の成果を上げています。
訪問型鍼灸マッサージ事業の重要性
当社は、高齢者や障害を持つ方々向けの訪問型鍼灸マッサージサービスを提供しています。健康保険を利用し、負担を軽減した状態で施術が受けられることで、多くの顧客に支持されています。東京や栃木、福岡に合計4店舗を展開しており、2025年問題の影響で高齢者のニーズは今後も高まる見込みです。
施術者は、1日に8件から10件の訪問を行い、各家庭の健康を支えています。しかし、施術者が急に休むことが難しいため、業界全体での労働環境の改善が求められています。
女性施術者への新たな取り組み
特に女性施術者に関しては、急な休暇の取りにくさが問題視されていました。当社は、この問題に着目し、院長の了承なしに女性施術者が休暇を取得できる仕組みを導入しました。専用の連絡窓口を設置し、一つの電話で有給や欠勤の手続きを行えるようになりました。この取り組みは、女性施術者から高く評価され、応募者が急増する結果となりました。
実際に施術者の中には、家庭の事情で休暇が必要な方も多く、迅速な対応が求められました。この変更により、昨年度には男女を問わず新たに13名の国家資格保有施術者を採用することができました。
女性の日への理解を深める取り組み
日本において、女性の日に対する理解がまだ十分とは言えません。渋谷区のフォーラムでも、その理解度の低さが指摘されており、当社はこの課題にも取り組んでいます。女性が働きやすい環境を整えることで、社会全体にも良い影響を与えると信じています。
また、他の企業がこの問題に取り組んでいることは事実ですが、当社の小規模ながらも独自の試みに期待が寄せられています。
導入後の成果
『ココロとカラダのはたらき方改革宣言!』の導入後、会社は男女ともに休暇を取得しやすい環境を整備しました。特に、16連休を取得した施術者も存在し、好評を博しました。女性専用の休暇ダイヤルの設置により、業務との両立が実現したことで、育児のために一度は離れた女性施術者も再度応募するように。
この新しいシステムの成功は、院内の人事部門と連携したことで成し遂げられたものであり、患者側との円滑なコミュニケーションも重要でした。
2024年1月まで4名だった国家資格保有施術者は、2024年5月からの新制度導入以来、12月には17名に増加しています。今後も、他の企業との連携を図りながら、より多くの施術者が働きやすい環境構築に努めていきます。
今後の展望
今後は、鍼灸業界全体にこの取り組みの重要性を広め、女性施術者の労働環境の改善を通じて、業界全体の活性化に寄与していく計画です。また、グループ会社でもこの取り組みを展開し、女性の日に関する理解を深めていくことで、社会全体の意識を変えていきたいと考えています。