未来のレシピコンテスト2025、受賞者決定
一般社団法人 日本サステイナブル・レストラン協会(SRAジャパン)は、2025年6月から開催された「FOOD MADE GOOD 未来のレシピコンテスト2025」にて、受賞者を発表しました。本年のテーマは「プラントベース/ベターミート」であり、全国の若手シェフおよび調理師・製菓衛生師養成施設の学生が対象です。
コンテストの概要
今回のコンテストでは、応募の中から選ばれた10名のファイナリストが、最優秀賞をはじめとする賞を競いました。審査基準には、テーマへの適合性、サステナビリティ、クリエイティビティ、プレゼンテーションの4つがあり、参加者は料理の創造力とともに、地球にやさしいアプローチを学びました。
開幕前の6月から8月にかけて、「次世代シェフのための3DAYSプログラム」が実施され、参加者はプラントベースやベターミートについて学ぶ機会を得ました。このプログラムを通じて、次世代料理人としての意識を高められたことで、例年以上に優れたレシピが寄せられました。
審査のプロセス
一次審査を経て選ばれた10名のファイナリストのレシピは、サステナビリティについて深い見識を持つ6名の料理人による厳正な審査を受けました。授賞式は11月17日、ザ・キャピトルホテル 東急で開催され、最優秀賞・審査員特別賞・学生部門が授与されました。
受賞者の発表
最優秀賞は「歴史と自然の循環。そして芽吹」と題された一之瀬愛衣さんの作品が獲得しました。審査員からは、過去の食文化と現代の環境問題をうまく織り交ぜ、たんぱく質の代替品が持つ美味しさをしっかりと引き出している点が高く評価されました。
審査員特別賞には、以下の3作品が選ばれました:
- - 「鹿ロース肉の炭火焼き -岐阜の恵みと玉味噌チミチュリソース添え-」
横井瑚子さん(学校法人糸菊学園名古屋調理師専門学校)
- - 「リコッタチーズとヨーグルトクリームのムラングシャンティー~甘酒のソース、アーモンドミルクアイスを添えて~」
三浦有生さん(フランス料理ビストロやま)
さらに、学生部門賞も同様に、横井瑚子さんの「鹿ロース肉の炭火焼き」が受賞されました。参加作品の数々は、サステナビリティの意義を料理に取り入れた創造的なアイデアで溢れていました。
審査員の声
審査員の感想として、全ての作品が高い完成度を誇り、サステナビリティに基づく料理の未来を感じさせるものであると述べています。素材選定から料理の哲学、そしてその表現力に至るまで、全てが世界基準に通じるものであり、「何がより良い料理なのか?」という問いを深く掘り下げた内容だったとのことです。
日本サステイナブル・レストラン協会の活動
このコンテスト自体が、次世代の料理人たちがサステナブルな視点で料理を創造するための啓発活動の一環として行われています。SRAジャパンは、持続可能なフードシステムの実現に向けて、サプライヤーや飲食店、消費者のコミュニティを構築し、食の持続可能性を推進しています。
今後、さらに多くのシェフがサステナブルな料理を追求し、食の未来を築いていくことが期待されているのです。次世代の料理人たちの挑戦は、私たちの食卓に豊かな未来をもたらすことでしょう。