「みんなの自動翻訳@KI」登場
2018-05-08 12:00:16

国産ニューラル自動翻訳エンジン「みんなの自動翻訳@KI」が商用提供開始

国産ニューラル自動翻訳エンジンが商用化



地域の言語ビジネスを加速させる新たなソリューション、「みんなの自動翻訳@KI(商用版)」が提供開始されました。これは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発したニューラル自動翻訳エンジンをベースにしており、さまざまな業界でのニーズに応えるために、特に特許やマニュアルの訳に強みを持っています。

この新しい翻訳エンジンは、代表的な言語ペアである日⇔英、日⇔中、日⇔韓に対応しており、幅広い業界での活用が期待されています。さらに、汎用と特化型のモデルが用意されており、ユーザーのニーズに応じた柔軟な運用が可能です。

商用化の背景



「みんなの自動翻訳@KI」の商用化が進められた背景には、IRCTが開発した自動翻訳技術の高いパフォーマンスを企業が利用できるようにしたいという思いがあります。長文翻訳に特化した既存エンジンは、商用利用に制限があり、企業の活用が困難でした。そこで、翻訳エンジンの販売を任されている川村インターナショナルは、この技術を民間企業に提供する契約を結びました。

利用方法と特長



「みんなの自動翻訳@KI」はSaaSモデルで提供されるため、初期投資が不要で気軽に導入できます。主要な翻訳支援ソフトウェアとも連携が可能で、プラグインの形で統合することができます。さらに、企業のセキュリティ要件に応じたオンプレミス版もサポートしており、社外にデータを出さずに安全に運用できる環境を整えています。

今後の展開



川村インターナショナルは、既存サービス「Translation Designer」とのAPI連携も予定しており、6月上旬には個人ユーザー向けのサービスも展開する運びです。また、他の翻訳支援ツールとのプラグイン連携を進めることで、さらに利用シーンを拡大する計画があります。

「Translation Designer」では機械翻訳に加え、自社の翻訳担当者への依頼や翻訳会社への発注、ポストエディットなど、様々な翻訳方法が選べる柔軟性が特徴です。

価格とサービス概要



商用版は月額4万円からの利用が可能で、使用量に応じて変動するため、企業ごとのニーズに応じた利用が実現します。詳細は川村インターナショナルの公式サイトで確認できます。

まとめ



国産の高性能自動翻訳エンジン「みんなの自動翻訳@KI」は、企業にとって革新的なソリューションであり、翻訳業務の効率化が期待されます。今後の展開にも注目が集まります。

会社情報

会社名
株式会社川村インターナショナル
住所
東京都新宿区神楽坂6-42神楽坂喜多川ビル6階
電話番号
03-3267-0270

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。