アップサイクルの新風、TOKUSOの誕生
株式会社大江車体特装は、1862年に創業した老舗企業であり、特装車や福祉車両の製造に特化しています。この度、同社が立ち上げたアップサイクルブランド「TOKUSO」は、使用済みのトラック幌を再利用し、新たな商品を展開しています。第1弾商品であるショルダーバッグ「JINROKU(甚六)」は、移動を楽しむ全ての人々に向けてデザインされています。
大江車体特装の歴史
大江車体特装は、もともと人力車の製造から始まり、その後自動車内装業へと事業を転換しました。1963年には「大江幌自動車工業株式会社」として自動車改造部門を設立。その後、1991年に社名が「株式会社大江車体特装」に変更され、特装車や災害支援車の開発・製造が進められています。特に、2021年に開発された災害支援車両は、実際の災害現場で活用され、地域社会への貢献も行い続けています。
再利用の取り組み
幌素材は耐久性に優れていますが、常にその端材の有効活用や再利用が課題となっていました。これまで道具運搬用のバッグやスクールバッグ形状のバッグを製作する程度でしたが、社内のプロジェクトチームを結成し、2023年に本格的にバッグ製造事業を始動しました。これは、幌の端材やまだ使える素材を新しい形で生かす試みです。
TOKUSOブランドの誕生
「TOKUSO」というブランド名は、特装車を製造する企業の専門技術と情熱から生まれました。また、縫製職人の手仕事から生まれる特別な製品を提供することを目指しています。ターゲットはバイクや自転車を愛する人々で、アップサイクルによる「移動のための最適なバッグ」を目指しています。
JINROKU(甚六)ショルダーバッグの魅力
「JINROKU」は、創業者の名を冠した商品で、流行に左右されない耐久性と衝撃に強いデザインが特徴です。購入者の好みに応じて、ショルダーベルトにはシートベルトの端材が使用され、カラーのネーミングは特殊車両にインスパイアされています。さらに、「ボディ」「センターライン」「ふちどり」「ステッチ」「内装」という要素の組み合わせにより、12288通りのデザインが可能です。すべての製品は、受注後に手作りで製作されます。
商品詳細と購入方法
「TOKUSO JINROKU」は以下の2サイズで販売されています:
- - SMALL(25,000円、税込)
- - MEDIUM(30,000円、税込)
商品は「TOKUSO ONLINE SHOP」で購入可能で、税込20,000円以上の購入で送料無料のサービスも提供されています。受注期間は毎月1日から31日で、製作後に発送されます。
この新たな試みは、持続可能な社会への第一歩となることを期待されており、これからの展開に注目が集まります。