ユーグレナ社、次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を開発!
株式会社ユーグレナは、東京都港区に本社を置く企業で、今注目の次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を発表しました。「サステオ」は、軽油に51%の水素化植物油(HVO)を混合した新しいタイプの燃料です。この燃料は、軽油規格に適合しており、従来のディーゼルエンジン車で公道走行が可能です。
環境問題解決への強い取り組み
ユーグレナは、気候変動問題の解決に向けて積極的に取り組んでおり、その一環としてバイオジェットやバイオディーゼル燃料の供給を行っています。すでに93件以上の供給を実施しており、日本における持続可能な燃料の普及に貢献しています。特に、マレーシアにおいては、最大12,500バレル/日の製造能力を持つバイオ燃料商業プラントを進めており、将来的な需要拡大に備えた研究開発にも力を入れています。
新燃料「サステオ」とは?
「サステオ」は、HVOを51%混合したバイオディーゼル燃料で、軽油との混合によって製造されています。これによって、CO2排出量の削減効果が期待され、脱炭素社会への貢献が可能です。日本は、2030年度までに温室効果ガス排出量を46%削減する目標を掲げており、その中でも特に運輸部門の貢献が重要視されています。
HVOの利点と課題
HVOは生物資源から作られる燃料で、石油由来の軽油に比べてCO2の排出量が大幅に抑えられます。しかし、HVOを100%使用すると軽油取引税の基準を満たさないため、法律に基づき軽油と混合する必要があります。これに適合するため、ユーグレナはHVOを51%混合することで新たに「サステオ」を開発しました。
未来に向けた展望
ユーグレナは、HVO51%混合の「サステオ」を活用し、CO2削減に効果的な燃料を提供することで、より効率的に温室効果ガス排出量の削減に貢献することを目指しています。また、特定発注者がこの燃料を使うことで、省エネ法に基づく非化石エネルギー自動車としての報告が可能となり、業界全体での導入が進むことでしょう。
実証の成功とさらなる拡大へ
いすゞ自動車が運行するシャトルバスでも「サステオ」が使用され、石油由来の軽油と同様の走行性能を確認しました。今後もユーグレナは、「サステオ」の普及拡大と技術開発を進め、脱炭素社会の実現に寄与していく意向です。
これまでの実績や技術を生かし、今後どのような展開が待っているのか、引き続き注目が集まります。