北海道の特別な試み!折れたバットがクラフトビールに生まれ変わるプロジェクト
北海道北広島市にある「エスコンフィールドHOKKAIDO」の内部に位置するクラフトビール醸造レストラン「そらとしば by よなよなエール」では、画期的なプロジェクトが発足します。それは、北海道日本ハムファイターズの選手たちが使用した折れた木製バットを素材にし、クラフトビールを作るという試みです。参加者は選手たちの使用したバットを使ってビールを共につくり、楽しむことができます。
このプロジェクトでは、松本 剛選手や田宮 裕涼選手などの六名の選手が使用したバットを原材料の一部として取り入れます。工程は10月19日(土)に行われる加工作業体験イベントと、11月下旬に予定されている試飲会を通じて進んでいきます。
参加者は、9月18日から27日までの期間に申込みが可能で、完成したビールは11月30日(土)の「F FES 2024」でお披露目される予定です。このようなアイデアは国内初の試みであり、プロ野球界で使用されたバットを利用したビール造りが行われることに、ファンたちの熱い期待が寄せられています。
折れたバットが新たな価値に
日本のプロ野球では、年間に約10万本以上の木製バットが使用されていますが、その多くは折れたり、使用されなくなったりします。これらを業界としてリサイクルする動きが広がる中、「そらとしば」は新たな方向性を示しています。一般的には木製の箸や箸置きへの再利用が一般的なリサイクル方法ですが、選手の使用したバットで新しいビールを作るという考え方は斬新であり、SDGsの観点からも顕著な取り組みです。
このプロジェクトでは、選手たちが実際に使ったバットから得られる材料の特質を最大限に活かし、独特な風味をもたらすビールを追求します。今回のビールのスタイルは「ウッドエイジドビール」と呼ばれ、モルトの香ばしさと深みが感じられるブラウンエールをベースに、オークチップと一緒に細かく加工したバットを水蒸気蒸留で抽出し、新たな味わいや香りを生み出します。
担当ブルワーである村田 稀水氏は、試作品を手にしながら「選手のバットに触れることができる喜びと、クラフトビールを作り上げる緊張感の両方がある」とコメントしています。彼女は実際にこれまで選手たちが経験してきたプレーの情熱を味わいながら、その経験を活かして魅力的なビールを誕生させることを目指します。
ビール造りの夢を共有しよう
プロジェクトの一環として、10月19日(土)にはファン参加型のバット加工体験イベントが実施されます。ここでは、選手が実際に使ったバットを触れたり、汚れや塗装を取り除いて加工する体験を通して、クラフトビールの造り方を学べる機会が設けられます。参加者には、ビールの提供を含む交流会も行われ、終始和やかな雰囲気の中で選手たちとのつながりを感じる一日になることでしょう。
また、11月下旬には先行試飲会も予定されており、加工体験に参加した方々には優先的に案内がなされるとのこと。ビールの出来上がりの様子は、「そらとしば」の公式SNSやFAV会員向けのメルマガでも随時更新されますので、興味のある方はしっかりとチェックしておきましょう。
このプロジェクトは単なるビール造りを超えた、ファンたちとの協力やコミュニケーションを生む重要な機会となるでしょう。折れたバットが新たな形で生まれ変わるその過程を共に楽しみましょう。