オンプレ閉域での生成AI自動要約、ベクストが新サービスを発表

ベクストが新たに提供する生成AIによる自動要約

2023年、ベクスト株式会社は、オンプレの閉域LAN環境でも機能する生成AI自動要約ソリューション「VextResume+ powered by Local SLM」をリリースしました。この製品は、コンタクトセンター向けに特化しており、音声認識システムから得られたテキストを高精度に要約することができます。

高度な技術を駆使した要約機能

この「VextResume+」は、ベクスト独自の自然言語処理技術と小規模言語モデルの推論を駆使しています。音声認識から生成されたテキストは、自動の要約プロセスを経ることによって、事前にルールや辞書を定義することなく、スムーズに要約されます。そのため、オペレーターは煩雑な操作を行うことなく、簡単に要約結果を得ることができるのです。

さらに、生成AIに特有の概念であるハルシネーションを検出する機能や、テキストに含まれる個人情報を自動でマスキングする機能も備えています。これにより、ユーザーは安全性を確保しつつ、効率的な業務運営が可能となります。

ユーザーフレンドリーなデザイン

「VextResume+」は、人間工学に基づいて設計された使いやすいUI／UXを提供しています。オペレーターは、操作する際のストレスを軽減し、より迅速に業務を進めることができます。また、要約テンプレートのカスタマイズ機能も完備しており、長時間に及ぶ通話に対しても高精度なデータ提供が可能です。

セキュアな利用環境を提供

新しい製品はオンプレ環境で動作するため、インターネットに接続することなく安全に利用できます。必要なサーバーの要件も、一般的なコンシューマーグレードのGPU搭載サーバーで構成可能で、導入のハードルも低いです。また、MFA（多要素認証）によるセキュリティの強化も実施しており、安心して使用できる環境を提供しています。

今後の展望

VextResume+の提供は2024年9月からスタートし、ユーザーから得たフィードバックを基にさらなる機能強化が図られています。これにより、カスタマイズ性や機能の質の向上を実現し、より多くの企業が導入を検討しています。新たな要約機能の追加や、Salesforceとの連携も可能なため、ビジネスプロセスの効率化にも大いに寄与するでしょう。

次回セミナー情報

ベクストでは、新製品のリリースに関連するセミナーも開催予定です。「ローカルSLM利用でセキュアに通話内容を要約」というテーマで、2025年3月4日にZoomウェビナーで行われます。興味のある方は公式ウェブサイトから申し込みが可能です。

ベクストの概要

ベクスト株式会社は、2013年に設立され、東京都目黒区に本社を置いています。通信業界向けに画期的なソリューションを提供することで知られています。自社の技術を駆使し、顧客のニーズに応えた商品展開を行っています。

さらに詳しい情報やセミナーの申し込みは、公式ウェブサイトをチェックしてください。https://www.vext.co.jp