一人暮らし女性の防災意識調査:地震や水害への不安は8割!でも地盤チェックせずに引っ越す人が7割も!?
株式会社トラスト・ファイブが運営するウェブマガジン「カーサミア」は、一人暮らし女性の防災に関する意識調査結果を発表しました。近年、気候変動による気象災害の増加や、地震への不安が高まる中、お部屋探しにおいて災害リスクの認識が重要になっています。
今回の調査では、一人暮らし女性の8割が地震や水害などの災害を不安に感じている一方で、7割の人が地盤を確認せずに引っ越しを決めているという結果が出ました。
調査結果:不安は大きいのに、具体的な対策は不足している?
調査結果を詳しく見ていきましょう。
1.
地震や水害などの災害を不安に思う人は79.6%
大多数の人が災害への不安を抱えていることがわかります。しかし、不安を感じない人の中には、「被災する可能性を考えたことがない」という回答が、「十分に備えているため不安ではない」という回答を上回りました。これは、災害への備えが十分でない人が、潜在的にリスクを認識していない可能性を示唆しています。
2.
ハザードマップを確認した人はわずか18.3%、地盤を確認した人は10.8%
部屋を決める前にハザードマップを確認した人はわずか18.3%、地盤を確認した人はさらに少ない10.8%でした。一方、ハザードマップや地盤を確認したことがない人はそれぞれ26.9%、57.0%にのぼり、特に地盤については、過半数の人が確認していないという現実が明らかになりました。
2020年8月以降、不動産取引時の重要事項説明では、ハザードマップの説明が義務付けられました。しかし、実際にハザードマップを確認したのは、不動産会社から説明を受けた人の多くが、部屋を決める前(内見時など)に説明を受けていたという状況です。
3.
理想の物件に災害リスクがあると知っても、半数は契約する
理想のお部屋を見つけた後に、ハザードマップや地盤のリスクを知った場合、約50%の人は契約する意向を示しました。これは、理想の物件を手放すことに対する抵抗感や、他の検討者がいるため物件が埋まりそうという焦りから、リスクを軽視してしまう傾向があると考えられます。
早めの防災情報収集が、賢い物件選びの鍵に
今回の調査結果から、災害への不安は大きいものの、具体的な対策が不足している現状が浮き彫りになりました。理想の物件に目がくらみ、災害リスクを見過ごしてしまうケースが多いようです。
より早い段階から防災情報を知り、リスクを理解した上で物件選びを行うことが、安心安全な住まい選びに繋がると言えます。
「カーサミア」では、お部屋探しの初期段階にある方々に向けて、街の住みやすさに関する情報と併せて、ハザードマップや地盤などの防災情報を重点的に解説した街紹介コンテンツを提供しています。現在、10の主要駅エリアの詳細な情報を公開しており、今後も順次拡充していく予定です。
URL:https://casamia.trust5.co.jp/blog/post_category/sumai/city/
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