CAN EATとTAIANが連携しブライダル業界の食事安全を向上させる新システム

最近の結婚式では、ゲストの食事制限に十分配慮することが求められています。アレルギーや宗教上の理由、さらには食事の好みから、食べられない食品が増加しているため、ブライダル業界でも対応が急務となっています。そこで注目を集めているのが、株式会社CAN EATが提供する「アレルギーヒアリングシステム」と、株式会社TAIANのAll in One婚礼システム「Oiwaii」、そしてWeb招待状・席次表「Concept Marry」との連携です。このシステムにより、結婚式場での食事の安全性が飛躍的に向上することが期待されています。

食物アレルギーを持つ人の割合は現在、世界の人口の約3分の1にも及ぶとされています。特に食物アレルギーが多く、2022年度の調査では日本における有病率が16.4%に達しています。このような背景を受けて、結婚式場や宴会、レストランではゲストからの食事制限の申告が増加の一途を辿っています。アレルギーの種類も多様化しており、披露宴においてアレルギー管理は不可欠なものとなっています。

結婚式を挙げるカップルは、ゲストをおもてなしするために食事に気を使う必要があり、その一環としてアレルギーに関する情報の管理も重視されるようになっています。しかし、カップルからの情報収集や、食べられない食品を明確に把握する作業は、しばしば手間がかかり、業務負担が大きいのが現状です。さらに聞き間違いや情報の伝達ミスによって事故が起こるリスクも存在します。

この課題を解決するために、CAN EATは簡単なQRコードを利用して、ゲストから直接アレルギー情報を集める「アレルギーヒアリングシステム」を開発しました。このシステムはシンプルながら、詳細な情報を効率的に収集できるという特長があります。これにより、ゲストが食べられない食材の確認や、代替メニューの提案がスムーズに行えるようになります。

また、TAIANのOiwaiiとConcept Marryとシステム連携することで、Web招待状を介して集めた食事制限情報が自動的に配席表に転記される仕組みが確立されます。この機能により、ゲストのアレルギー情報がまとめて管理できるようになり、さらには間違いを防ぐというメリットも生まれます。

具体的には、Concept Marryの管理画面で食事制限情報の回答用URLが発行され、専門家が監修したヒアリング項目を通じてアレルギーのレベルを正しく把握できるように設計されています。また、Oiwaiiにアレルギー情報が自動連携されることで、配席表もリアルタイムで更新されるため、ブライダル事業者の業務負担を大幅に軽減します。

さらに、アレルギーヒアリングシステムには「アレルギー管理サービス」や、万が一の際に備えた保険が付帯されているため、リスク管理面でも安心です。これにより、ブライダル業界の全体がアレルギー事故を未然に防ぐための強化が図られるのです。

CAN EATの田ヶ原氏は、「食事制限の対応は、正確な情報把握とゲストとの合意が重要」と述べ、TAIANとの連携によって、正確でスムーズな情報転記が実現できるようになったことを強調しました。また、TAIANの村田氏も、今回の連携により、食事制限への配慮が強化され、より安心して結婚式を楽しめる環境が整うと期待を寄せています。

この新しいシステムは、結婚式の料理に対する安全感を高め、全てのゲストが美味しく、楽しく、健康的に食事を楽しむための重要な一歩となるでしょう。今後、さらに多くのブライダル事業者がこのシステムを導入することで、業界全体が安心で安全なサービスを提供できるようになります。