近年、冷たいお菓子の中でも特に人気が高まっているアイスクリームの消費動向について、東芝データが手掛ける電子レシートサービス「スマートレシート®」を通じて、全国及び地方別の売れ筋商品を分析しました。2024年7月の1ヶ月間にわたるデータを元にしたこの調査では、参加者数が約200万人に上るため、消費者の嗜好をより正確に把握できることが期待されています。
全国ランキングでは、僅差でモナカアイスが1位を獲得しました。モナカアイスの人気の理由は、サクサクとした食感とあんこの甘さ、そしてさっぱりとしたアイスクリームのバランスが取れていることです。続く2位にはフローズンスムージー、3位にはバニラアイスがランクインしました。バニラアイスは、そのシンプルさが消費者に支持されているようです。
一方で、アイスクリームに関しては全国の中で8位のみの結果でしたが、アイスミルクやラクトアイスは多くのランキングに名を連ねています。特にアイスミルクは1位と4位とダブルでランクインするなど、乳成分が少ないアイスの需要が増加していることが明らかになりました。
地方別に見ると、北海道地方では「氷菓」が高評価を得ており、1位、4位、5位にランクイン。氷菓はさっぱりとした風味で、特に夏場は人気が高いとされています。一方、東北地方ではラクトアイスが1位となるなど、地域ごとに消費傾向が異なる様子も見て取れました。関東地方でもラクトアイスが上位を占めるなど、地域によってさまざまな好みがあることが分かります。
この調査期間は2024年7月1日から31日まで、対象店舗は「スマートレシート®」に加盟する店舗で、全国共通のJANコードがついているアイス製品が測定の対象です。特に注目するべきは、アイスクリームはどの地方でもランクインしていない点です。これは、消費者がより軽やかな「氷菓」や、「ラクトアイス」を選ぶ傾向にあることを示唆しています。
また、アイスの購入履歴を管理するのに役立つ「スマートレシート®」は、電子的にレシートを管理でき、購入履歴の確認がスムーズに行えます。新たなスタイルでの家計管理が可能となり、紙のレシートによる負担を解消する助けとなっています。公式サイトではサービスの詳細も公開されていますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
さらに、東芝データが提供するアプリ「レシートスキャン」は、紙のレシートを撮影するだけで支出管理ができる便利なツールです。このアプリは「スマートレシート®」と連携するため、電子的にまとめてデータ管理を行うことが可能で、消費者にとってより使いやすいサービスとなっています。冷たいデザートの消費傾向にも変化が見え始めていますが、今後のアイスクリーム市場の動向に引き続き注目したいと思います。