新型ヒートポンプ発表
2025-10-03 14:53:39

三菱重工サーマルシステムズ、90℃供給の新型ヒートポンプを発表

三菱重工、革新的な排熱回収温水ヒートポンプ「ETI-W」をリリース



三菱重工サーマルシステムズ株式会社は、最新の技術を駆使した排熱回収温水ヒートポンプ「ETI-W」を日本市場向けに発表しました。本製品は、工場の生産プロセスで発生する余剰熱を有効に活用し、最高温度90℃、最大640kWの加熱能力を実現しています。この技術革新により、産業界や商業施設における温水需要にしっかりと応えることが可能となりました。

ヒートポンプ「ETI-W」の特徴



「ETI-W」は、特に高温度域の用途に適した設計がなされており、電子機器、食品加工、化学、製薬分野など、様々なプロセスに対応できる柔軟性を持っています。さらに、商業施設や宿泊施設の暖房や給湯にも幅広く利用されることが期待されており、様々な温水ニーズに対して効果的に応えることができます。

高効率を追求した「ETI-W」は、90℃の温水供給時において加熱時のCOPは4.01を記録しており、非常に高い省エネルギー性を誇ります。採用された遠心式圧縮機は、国内での実績も豊富であり、冷媒特性や高圧縮比に最適化された設計が施されています。これにより、最大640kWという大容量をコンパクトに実現しながら、機器の運転効率を最大限に引き出すことが可能になりました。

環境に配慮した性能



環境への影響を少なくするため、「ETI-W」はGWPが1でオゾン層を壊さないノンフロンの冷媒「HFO-1233zd(E)」を使用しており、高い環境性能と効率性の両立を図っています。健康的で持続可能な社会の実現に向けて、三菱重工サーマルシステムズはこの製品を通じて貢献することを目指しています。

先進的な製品ラインナップ



新たに加わった「ETI-W」は、従来の温水供給温度が最高で45℃の「ETI-Zシリーズ」や、最高50℃の「JHT-Yシリーズ」と並ぶことで、顧客に多様な選択肢を提供します。その結果、排熱回収温水ヒートポンプや業務用ヒートポンプの製品ラインがさらに充実し、省エネやCO2排出削減に寄与します。

三菱重工グループは、2040年までのカーボンニュートラル達成を目指しており、自社の工場からのCO2排出削減とともに、顧客側の削減にも努めています。三菱重工サーマルシステムズは、一般空調や工場空調、地域冷暖房などにおいて多くのターボ冷凍機を手がけ、国内市場でトップシェアを占めています。

今後も顧客の多様なニーズに応え、地球環境負荷の低減に寄与するターボ冷凍機や熱ソリューション環境を整えていく所存です。持続可能な未来に向けて、三菱重工サーマルシステムズの新製品「ETI-W」がどのように活躍するのか、期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
三菱重工業株式会社
住所
東京都千代田区丸の内三丁目2番3号丸の内二重橋ビル
電話番号
03-6275-6200

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