宮部みゆき最新作『気の毒ばたらき』の魅力
京都市南区に本社を構える株式会社PHP研究所は、著名な作家宮部みゆきの新刊『気の毒ばたらき──きたきた捕物帖(三)』を2024年10月17日に発売することを発表しました。本作は、彼女の作家人生における集大成を意味する作品として位置づけられています。
前作『きたきた捕物帖』や『子宝船──きたきた捕物帖(二)』の累計発行部数が合わせて59万部を超える中、最新作への期待は高まっています。特に、予約開始直後の8月上旬からは、Amazonの時代小説部門でベストセラー1位を維持し続けており、読者の熱い支持を受けています(9月24日現在)。
シェアードユニバースの新たな展開
今作には、宮部みゆきが得意とする「シェアードユニバース」の要素も含まれています。この手法は、異なる作品に登場するキャラクターが共通の世界観を持ちながら物語を発展させるもので、多くの作品に影響を与えました。特に映画『ラストマイル』で注目されたこのアプローチは、本シリーズにも反映されています。
『ぼんくら』シリーズで人気の岡っ引き政五郎とおでこの三太郎は歳を重ね、本作では大親分と町奉行所の文書係として登場します。主人公北一は、彼らの助けを借りながら、シリーズの前作『桜ほうさら』で描かれなかった事件の真相に迫ります。
発売記念の豪華プレゼント企画が話題に
『気の毒ばたらき』の発売を記念して、読者を対象とした特別なプレゼントフェアも注目されています。このフェアでは、「きたきた捕物帖」シリーズを含む計6作品を購入した方の中から、抽選で宮部みゆきの直筆ミニサイン色紙や特製てぬぐいが贈られるというもので、多くの応募が寄せられています(9月24日現在)。
プレゼント応募は書籍の帯袖を切り取り、ハガキに貼って送る形式で、締切は2024年12月20日(当日消印有効)となっています。応募者の中から選ばれた方々には、2025年1月中旬に当選通知が送付される予定です。詳細はPHP研究所の特設ページでも確認できるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
『きたきた捕物帖』シリーズの概要
「きたきた捕物帖」シリーズは、内気で頼りない岡っ引きの見習い・北一と、謎に包まれた相棒・喜多次が主役です。このコンビはさまざまな事件に遭遇しながら成長していく様子が描かれ、時代ミステリーとしての魅力が詰まっています。彼らの成長を通じて、江戸時代の人々の人情や謎解きが展開されます。
著者宮部みゆきのプロフィール
宮部みゆきは1960年に東京で生まれ、1987年に小説家としてデビューしました。以降、多数の受賞歴を持つ著者であり、時代文学や現代作品を手掛けてきました。
『気の毒ばたらき』の内容は、火事の下手人とされる住人の疑いを晴らそうとする北一の姿が描かれています。これまでに培った宮部ワールドの魅力が、新しい形で読者に届けられることでしょう。新刊を手に取ることで、江戸時代の不思議な世界を堪能してみてはいかがでしょうか?