フジ・スタートアップ・ベンチャーズとジモティーが提携し地域情報メディアの強化へ

フジ・スタートアップ・ベンチャーズの新たな挑戦

株式会社フジ・メディア・ホールディングスの子会社である株式会社フジ・スタートアップ・ベンチャーズ（FSV）が、クラシファイドサイト「ジモティー」を運営するジモティー株式会社に新たに出資しました。この提携は、FSVが運営しているスタートアップ企業向けファンドによるもので、更なる事業のシナジー効果を期待されています。

ジモティーは、地域住民向けに運営されている無料広告掲示板のプラットフォームで、同サイトでは物品の売買から不動産の情報、さらにはペットの里親募集まで、幅広い情報が地域ごとに無料で掲載されています。特に、身近なエリアの情報を提供するこのサービスは、オークション形式のサイトとは異なり、取り引きがスムーズに行える特徴があります。

具体的には、引き取って欲しい大型家具や家電製品、または飼えなくなったペットの情報などが掲示され、同じ地域のユーザーがそれを見つけやすいため、迅速にマッチングが可能です。

協業の第一歩

今回の出資に際して、FSVは特にローカル情報メディアとしてのジモティーの可能性に注目しています。また、FMH傘下の企業と連携することで、新たなビジネスチャンスを創出する狙いがあります。協業の第一弾として、地域情報紙を発行する株式会社サンケイリビング新聞社とジモティーが提携。サンケイリビング新聞社が運営する「Living.jp」は、主婦向けのウェブサイト「リビングWeb」にジモティーの個人掲示板コーナーを新設し、コンテンツの連携や相互送客を行うことが決定しました。これにより、地域住民への情報提供が一層充実することが期待されています。新サービスは2023年8月26日から提供開始されます。

企業の展望

ジモティーは設立以来、着実に業績を伸ばしており、リニューアルや新機能追加を通じて利用者のニーズに応えています。また、クラシファイドサイトは海外ではCraigslistや58.comなどが有名ですが、日本市場でのジモティーの成長を支えるために、資本提携を通じたさらなる成長が期待されています。

FSVは、スタートアップ企業に対して出資を通じた支援を続けており、今後も新たな事業モデルやサービスを模索しています。特に地域情報メディアとの連携による新たなシナジーを形成することで、より多くのユーザーに役立つ情報を提供することを目指しています。

この新たな提携によって、ジモティーはより使いやすいプラットフォームになると共に、地域のコミュニティに欠かせない情報源としての地位をさらに強化していくことが期待されます。今後の動向から目が離せません。