企業価値観の変化
2022-05-27 12:18:06

企業が重視する価値観の変化:イノベーションと環境への責任

企業が重視する価値観の変化:イノベーションと環境への責任



企業在り方が大きく変わりつつある中、戦略的コミュニケーションアドバイザーのグローバル組織である/amoネットワークが実施した「Value Most Valued(企業の価値観調査)」の結果が発表されました。

この調査は、世界19カ国を含む455社の上場企業を対象にし、企業が重視する価値観がどのように変化しているかを分析しています。結果として、エッセンシャルな価値観として「イノベーション」、「ステークホルダー」、さらには「環境」が強く意識されるようになってきています。

イノベーションの台頭



調査では、「イノベーション」とその関連性が高く評価され、2021年の調査から33%に上昇しました。特に米国や中国を中心に、創造性が企業価値として強調される傾向が見られます。新型コロナウイルスの影響を受け、企業は創造的思考を持つことが重要視されています。これまで以上に、変化の速い時代において、創造性が企業の競争力を左右すると認識されているからです。

ステークホルダーとの関係強化



企業が重視する価値観の中で「ステークホルダー」との関係性も重要で、従業員や顧客への敬意や責任を示す傾向が顕著になっています。従業員に対する関心は前年比27%増、顧客に対しては32%増という結果が示されています。これにより、企業はより広範な社会的責任を果たす圧力が高まっているといえるでしょう。

環境への関心



環境も企業価値の重要な要素として位置づけられています。特に中国では、地域社会への社会的責任が高まっており、英国でも同様のトレンドが見受けられます。米国では特に従業員や取引先といった特定のステークホルダーを意識した関係構築が進んでいるという結果が出ています。

日本企業の価値観



日本企業における価値観として最も高評価されているのは「誠実さ」であり、続いて「イノベーション」が続きます。「サステナビリティ」や「尊敬」といったグローバル上位の価値観とは異なり、日本では「顧客」と「信頼」が挙げられています。これにより、日本企業は独自の文化の中で、顧客を重視した価値観を育んでいると考えられます。

企業の未来から見る責任



/amoネットワークの会長であるステファン・フークスは、企業が抱える課題に対処しつつ、他者や地球に対する責任を意識した変化が見られると述べています。この調査は、企業が自らの価値観をどのように見直しているのか、またそれが社会に与える影響を示す貴重なデータといえるでしょう。企業の自己認識と他者の評価のギャップを埋めることが、今後の企業の成長に欠かせない要素となるでしょう。

この調査結果は、企業が自身の価値観をどのように捉え、伝えるかに関する重要な示唆を提供しています。グローバル規模での価値観の変動は、企業戦略やブランドの発展に大きな影響を与えることが期待されます。社会全体での責任意識の高まりが、今後のビジネスシーンにますます影響を及ぼすでしょう。

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会社名
アシュトン・コンサルティング・ リミテッド
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東京都港区西新橋3-16-11愛宕イーストビル9階
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