デジタルモールド提携
2020-01-28 10:07:38

スワニーとMSYSが提携、新たなデジタルモールドサービス開始

スワニーと丸紅情報システムズが業務提携



長野県に本社を置く有限会社スワニーと、丸紅情報システムズ株式会社(MSYS)は、業務提携を行い、革新的なデジタルモールドとデータアーカイブサービスを提供することを発表しました。この提携により、3Dプリント樹脂型「デジタルモールド」を使用した部品の製造プロセスが一層効率化されることが期待されています。

3Dプリント樹脂型「デジタルモールド」



スワニーが独自に開発したデジタルモールドは、従来の金型と比べて圧倒的に短時間かつ低コストで部品を成形できる技術です。この技術は、樹脂型を用いてABSやPS、POM、PPなどの材料を利用し、量産においても高い性能を発揮します。スタートアップ企業などが新しい製品を迅速に市場に投入する際に、特にその利点が大きく評価されています。

新たに開始されるデータアーカイブサービス



今回の提携によりスタートするデータアーカイブサービスでは、デジタルモールドを作成する際の元となる3Dファイルや、成形された部品の3Dスキャンデータをデータセンターで安全に保管します。このサービスを利用することで、物理的な樹脂型を保持せずに、必要な時にデータからデジタルモールドを作成できるという利点があります。これにより、部品の迅速な生産が可能になり、効率性が一段と向上します。

3Dデータの計測と保管方法



成形された部品の3Dデータは、MSYSが独占的に取り扱うドイツのGOM社製の3Dスキャナ「ATOS」や、X線CTを利用した非破壊3D測定機「GOM CT」を用いて高精度に計測されます。このデータは、MSYSのデータセンター内に設置された専用サーバに保存され、万全のセキュリティ体制で管理されます。また、データは定期的にバックアップされ、物理的な災害からも保護される仕組みが整っています。

実用性と今後の展望



スワニーとMSYSは長年にわたって工業用3Dプリンターに関連する分野で協力を深めてきました。医療分野におけるモデルの販売などさまざまな場面で、お互いの技術と経験を融合させています。データアーカイブサービスは、特に自動車や製造業の分野において、新たな型管理の手法として注目されており、今後さらなるパートナーシップが期待されます。

企業概要



スワニーについて



スワニーは1970年の創業以来、弱電・電子機器の製造を行い、2010年には製品設計開発に特化した企業へと転換しました。3Dプリンタとモデリング技術を駆使し、設計から試作、量産化まで一貫してサポートしています。また、地域貢献の一環として、地元の製造業プロジェクトや新技術の開発にも取り組んでいます。

丸紅情報システムズについて



丸紅情報システムズは、最先端のITを駆使し、製造業や金融、流通業など幅広い業界向けにソリューションを提供しています。お客様の視点に立った提案力を強みとしており、新たな価値の創出を目指しています。

この提携により、製造業界が数字やデータを活用し、未来の技術革新に寄与することが期待されています。

会社情報

会社名
丸紅情報システムズ株式会社
住所
東京都文京区後楽2丁目6番1号飯田橋ファーストタワー(受付:28階)
電話番号
03-4243-4000

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。