AI顔認証の進化
サイバーリンクが、AI顔認証セキュリティシステム「FaceMe® Security」の新しいバージョン8.3をリリースしました。このシステムは、顔認証を用いた入退室管理やリアルタイム監視、未登録者の検知機能を備え、すぐに導入できるパッケージ型セキュリティソリューションです。最新のアップデートでは、操作性と管理の効率化が図られており、セキュリティ運用がよりスマートに進化しています。
スマートな操作性の向上
今回のアップデートでは、アクション&アラートルールの設定ユーザーエクスペリエンス(UX)が大幅に改善されました。以前は、同じルールに対して個別に設定を行う必要がありましたが、今版では直観的なUIを提供し、設定作業を簡便化。たった1つのルールで、複数のアクション(通知、アクセス制御、VMS連携など)を設定することが可能となり、設定画面は1ページで全体を確認できるようになっています。
未登録者検知の強化
未登録者検知は、IPカメラと連携し、オフィスや工場、データセンターなどの環境で未登録の人物を識別する重要な機能です。この機能がアップデートにより、Genetec社やAxis社のVMSとの連携が実現し、より高度なセキュリティ監視が可能になりました。さらに、視覚的なアラート装置(例えば、パトライト)との連動も強化され、常時監視が難しい環境での即時反応が可能です。
顔認証端末との連携
FaceMe® Securityは、MSK KnoctoiシリーズやGIS YouMe 500との直接連携を実現しており、追加機器なしで顔認証結果に基づいたドアの開閉が可能です。アップデートでは、特定の時間帯や場所、人物グループに応じた詳細なドア開閉ルール設定が追加され、現場のニーズに合わせた入退室管理が行えます。たとえば、ハイブリッドなオフィスでは全社員が共用するエントランスと、夜間に特定の管理者のみが入れるエリアなどが設定可能です。
2Dなりすまし防止機能の拡充
新たに対応した2Dなりすまし防止機能は、Androidタブレット(Samsung Galaxy Tab S8 など)でも利用可能です。これにより、画像や映像を用いたなりすまし行為を効果的に防ぎ、タブレット端末での安全性を高めています。この機能は、工場やデータセンターなどの厳しい入退室管理のニーズにも応えられるよう設計されています。
FaceMe® Securityの特徴
FaceMe® Securityは、顔認証を用いた多機能なセキュリティソリューションで、入退室管理やドア制御、リアルタイムの監視機能を統合し、開発不要で迅速に導入できる利便性を持っています。特に、角度のある状態や遠距離からの認証、マスク着用時の認証にも対応しており、さまざまな利用シーンに適しているのです。安全で効率的なセキュリティ管理を実現できるFaceMe® Securityは、今後もさらに進化を続けるでしょう。
結論
サイバーリンクのFaceMe® Securityの最新版8.3は、操作性の向上や新機能の追加によって、セキュリティ管理を一層効率化しています。これにより、企業は効果的にリスクを管理し、安全な環境を保持することが可能となります。詳細な製品情報は、公式ウェブサイトを通じて入手できます。